【ジャパンカップ】東西記者が徹底討論! 国内最強馬か外国馬か

2016年11月23日 21時30分

馬体の充実ぶりが伝わってくるキタサンブラック(上)

【ジャパンカップ(日曜=27日、東京芝2400メートル)東西記者徹底討論】近年は国際決戦というより、国内最強馬決定戦の様相を呈している第36回ジャパンカップ。そんなムードに反旗を翻し、昨年に続き外国馬に渾身の◎を打ち込むのは「両刀」山口。対する「馼王」西谷は日本馬の大将格から手堅くまとめてきた。まさに対照的な作戦に打って出た2人の男のうち最後に笑うのは!?

 

 山口心平(東スポ):流行語大賞のノミネートも発表され、すっかり年末ムードだな。

 

 西谷哲生(大スポ):ゲス不倫、アモーレ、君の名は…。ハァ~。

 

 山口:ん?

 

 西谷:いざ自分の身を振り返ると、ゲス不倫どころか、今年もアモーレすらゲットできず、一人寂しく「君の名は。」を観賞。本業の予想も全く神ってないし…。

 

 山口:哀れだなあ。

 

 西谷:ボクにもトランプ現象のような大逆転劇はあるんでしょうか?

 

 山口:キミにはあんな財力もないから無理だな。

 

 西谷:とりあえず忘年会に向けて、お約束のPPAPをマスターするくらいしかないか…。ところで競馬界の今年の流行語大賞は“藤田菜七子”ですかね?

 

 山口:そうだな。ほかに話題になったのは“海外馬券”くらいだもんな。

 

 西谷:海外馬券かあ。せっかく外国馬もより身近になったわけだし、うまくジャパンCにリンクできれば理想的なんですけどね。

 

 山口:今年でいえば、凱旋門賞上位馬を引っ張ってくるとかな。ファンもより予想しやすくなって馬券も売れるだろうに。いろいろあって簡単には招待できないんだろうけど…。

 

 西谷:最近はすっかり外国馬の存在感が薄くなってます。

 

 山口:いやいや、海外馬券発売の流れからも、そろそろ外国馬が来るんじゃないか?ということで◎ナイトフラワーでいこうかと。

 

 西谷:確か去年(11着)も本命でしたよね?

 

 山口:日本の馬場にも対応可能とみて狙ったんだが、直線で内にこだわり過ぎて、ほとんど追えずに終了…。うまく抜けてきたイラプト(6着)のような立ち回りができていれば、連絡みもあったかもしれないとオレは思ってる。

 

 西谷:スムーズさを欠きながらの上がり34秒2なら、確かに馬場適性は問題なかったですよね。ちなみに2冠牝馬ミッキークイーンがキャリアの中で唯一馬券圏内を外したのも去年のJC(8着)。3歳牝馬にとってはかなり高いハードルでした。実はボクも穴馬として注目してます。

 

 山口:だろ。1年たっての成長を加味すれば、リベンジがあるぞ。

 

 西谷:とはいえ、外国馬はいろいろリスキーな面がありますから。中心はあくまで日本馬。キタサンブラック◎です。同じ舞台のダービーで14着惨敗を喫している点が突っ込みどころになりますが、当時とは明らかに馬が違います。宝塚記念(3着)の時のボリュームアップした好馬体に衝撃を受けたくらい。

 

 山口:馬が違うってことはオレも認める。

 

 西谷:でも△止まりですか。

 

 山口:きついマークが予想される中、直線の長い東京で押し切るのは楽ではないぞ。

 

 西谷:それは分かってますけど、この組み合わせでそう前が厳しい流れになるとも思えません。前走の京都大賞典で番手からの競馬もクリアしたわけだし。

 

 山口:あれは残り800メートル手前で(武)ユタカさんがレースを動かしに行って一気にペースアップ。後続に脚を使わせつつ、自身はギリギリ踏ん張り切る、神騎乗あっての勝利だからな。相手が強化され、マークがさらにキツくなり、直線がより長くなるここでは、差される可能性の方が高いって考えるべきだろ。

 

 西谷:素直じゃないですねえ。

 

 山口:対抗は3歳ディーマジェスティで一致か。“史上最強世代”って流行語もあったな。

 

 西谷:その真偽はともかく、今の手薄な古馬戦線なら通用していいでしょう。菊花賞(4着)は案外だったけど、初の長距離輸送やレース中に爪をぶつけた影響もあったのか、力を出し切っていないのは明らかです。

 

 山口:多少体も重かったのかもな。1週前追いでは切れを感じるいい動きを見せていた。ダメージは皆無だし、状態ひと息でのダービー(3着)のパフォーマンスを考えれば十分やれていい。

 

 西谷:押さえておきたい馬は多いですね。リアルスティールは前走(天皇賞・秋=2着)が買い時だっただけに、追いかけるとロクなことがなさそうですが…。とにかく使ってさらに上向いているのは確かです。

 

 山口:秋天は脚の使いどころがドンピシャでハマった感じ。キタサン同様に勝ち切るには条件が付くんじゃないか。

 

 西谷:シュヴァルグランは本質、叩き良化型。久々のうえに、初の関東遠征、左回りを克服したアルゼンチン共和国杯Vは価値があります。あとはオールカマーでV発進を決めたゴールドアクターも評価しないわけにはいきませんが…。東京でも勝ってますけど、どちらかというと右回りの方がいい印象。この後の有馬記念が大目標でしょうかね?

 

 山口:確かに東京より、立ち回りのうまさが生きる中山の方が良さそうだもんな。オレはもっと薄めにも印を回しておく。イラプトも去年からの成長が見込めるし、レインボーラインは少し上がりがかかる競馬になれば、浮上の余地ありだ。