【マイルCS】マジックタイム 春のヴィクトリアMで証明したGI級能力で空位のマイル王ゲットだ!

2016年11月18日 20時01分

【マイルチャンピオンシップ(日曜=20日、京都芝外1600メートル)新バージョンアップ作戦】空位のマイル王を狙う馬は多士済々だが、新VU作戦の明石尚典記者は「時代は女」。春の女王決定戦・ヴィクトリアマイルで重厚メンバーの中、内容の濃い競馬をした◎マジックタイムが〝政権交代〟実行――と推理した。

 

 マイルGI・4勝の絶対王者モーリスが不在。メンバーには7歳馬5頭、8歳馬3頭と、いわゆる高齢馬がズラリと顔を並べる。予断を許さない情勢ながらも、過去10年で7歳以上の馬券圏内(3着以内)突入は秋天制覇の余勢を駆った2009年1着カンパニーのみ。単純な確率論を採用して、半数近くを占める高齢馬を無条件にオミットしてしまう手もありだろう。何よりモーリスが開いた新時代の扉を再び閉ざしてしまうような結末では面白くない。王者不在はむしろチャンス。マイル路線に新星誕生のシーンを期待したい。

 

 スター候補として白羽の矢を立てたのはマジックタイム。GI級の能力を担保するのが春の女王決定戦・ヴィクトリアマイルで見せたパフォーマンスだ(別表参照)。今年は1分31秒5のレースレコードで決着。6着敗戦とはいえ、前3ハロン33秒8→5ハロン57秒2の速いラップを3角7番手から4角4番手と早めに動いてのもの。例年なら優に勝ち負けレベルの走破タイム(1分32秒1)なら、むしろポテンシャルの高さを示した。

 

 2馬身半突き抜けた勝ち馬ストレイトガールを別にすれば、走破タイム&自身前後半3ハロンラップでコンマ2秒から同タイムに収まったのはミッキークイーン、ショウナンパンドラ、ルージュバックといった面々。GI馬、男勝りの女傑とほぼ互角の走りで、先週のエリザベス女王杯を制したクイーンズリングには大きく先着。マイルなら牝馬トップクラスと位置付ける根拠はこれで十分だ。

 

 そのヴィクトリアマイルへのステップに選んだダービー卿CTでは安田記念Vのロゴタイプ、今回の1番人気候補サトノアラジンを抑えてV。斤量差の恩恵を受けたとはいえ、牡馬の一線級相手に勝利したという事実は揺るがない。マイル戦で自身上がり33秒台マーク時は〈4・2・1・0〉の好成績。33秒台マークの可能性大の京都マイルなら当然、期待は大きい。

 

 海の向こうでは絶対的有利とされたヒラリー・クリントン氏がドナルド・トランプ氏の強襲に屈する波乱劇。それでも、そう遠くない日に初の女性米国大統領は誕生するだろう。女性が強い時代になりつつあるのは競馬の世界も同じ。米大統領選の敵は淀で討つ? 史上初とはいかないまでも、08年ブルーメンブラット以来の牝馬Vで一足先に新たな時代が幕を開ける。