【マイルCS】難解な一戦を東西記者が徹底討論! 藤原英厩舎狙いは一致も…

2016年11月16日 21時30分

フィエロ(右)と前を見据えるガリバルディ。本番で先着を果たすのはどっち!?

【マイルチャンピオンシップ(日曜=20日、京都芝外1600メートル)東西記者徹底討論】昨年の覇者も、春の王者も不在の中、行われる第33回マイルチャンピオンシップは、とにかく難解。どこからでも狙いは立ちそうだが、「独創」荒井と「馼王」西谷は、ともに同じ厩舎に目を付けながらも、狙い馬は分かれた。2頭出しは人気薄から? それとも普通に人気のある方から?

 荒井敏彦(東スポ):東京ではクリスマスツリー点灯イベントがあったりで、もう冬の便りが聞こえてくる。季節が1か月くらい早く進んでる感じだな。

 西谷哲生(大スポ):大阪も寒いですよ。懐はもう寒波が襲ってます。

 荒井:カンパつながりで、ちょっと頼めない?

 西谷:その手には乗りません。暮れに向けて今こそしっかりと準備する時期でしょうに。

 荒井:年末はイベントが多いからな。早く12月になんねーかな。

 西谷:その前にマイルCSです。昨年の勝ち馬モーリスが出るなら、あっという間にレース検討も終わったんでしょうけどね。

 荒井:安田記念の覇者ロゴタイプも不在だし…。だいたい今年、GIを勝った馬がゼロだからな。予想どころか、人気自体が読みにくい。

 西谷:前哨戦の富士SとスワンSが、ともに時計面で強調できるものではないことも混戦に拍車をかけてますね。ボクは結果より内容重視で、◎ガリバルディにたどり着きました。

 荒井:意外なところを狙ってきたな。

 西谷:富士Sの勝ち時計は不良馬場だった11年を除けば、過去10年で最も遅い。3ハロン通過36秒3の超スローがその要因です。上位を先行馬が占めたのも当然。そんな流れを、最速上がりで5着に押し上げたガリバルディは負けて強しと言えます。

 荒井:う~ん、その前の中京記念も決め乗りがうまくハマった感じだったし、GIで戦うには器用さがまだ足りないんじゃないか。オレは“来年の馬”だと思うぞ。

 西谷:ミッキーアイルの出走でペースが流れるのは間違いないですからね。同じ藤原英厩舎の、先輩の◎フィエロに先着する自信はあります。

 荒井:2年連続2着の実績をナメてないか? スワンS(9着)は6キロ増の数字以上に余裕残し。しかもスタートでつまずいて流れに乗れなかったからな。使えばガラッと変わる馬。ここが“無冠の大器”返上のラストチャンスだ。

 西谷:スワンS組ではサトノアラジンを素直に評価すべきじゃないですか。当時は休み明けで、最終追いが半マイルではなく、長めから。このパターンは仕上がり途上と判断して無印にしちゃいましたけど…。

 荒井:あの“誰もが驚かない”快勝劇な。ちゃんと反省してくれ。

 西谷:地力を甘く見てました。大型馬だけに叩いた上積みは大。実際、馬体を見ても腹回りがスッキリした印象を受けますからね。大跳びの馬なので内でゴチャつくとさばくのに手間取って差し届かずの可能性もありますが、前回のように外めを回してスムーズに伸びてくればV圏濃厚ですよ。

 荒井:確かに末脚を測る競馬で差し切っちゃう、本番への期待が膨らむ勝ちっぷりだったからな。オレも相手筆頭評価にしたよ。

 西谷:香港には向かわないミッキーアイルは勝負仕上げだけに怖さはありますね。体形的にもムキムキのスプリンターではないし、実際にマイルGI(2014年NHKマイルC)を勝っている馬に距離を問うのは失礼です。後続が共倒れを避けて、マイペースで運べるようなら。

 荒井:オレは逆に中距離を主戦場にするネオリアリズムが気になる。逃げ切り勝ちした札幌記念は道中で戸惑う場面がなく、ポジションを選ばない新しい面を見せた。安田記念(11年)を制した半兄リアルインパクトとタイプこそ異なるが、多彩な選択肢の中から決まったマイルCS参戦。鞍上ムーアなら軽くは扱えないぞ。

 西谷:気になる馬はまだまだいますよ。イスラボニータは昨年、スタートで後手に回って、流れに乗り切れずの3着。もうひと追い欲しかった富士S(2着)を叩いた上積みも十分です。

 荒井:叩き上げヤングマンパワーはマイル重賞連勝と勢いは確か。あとは初の京都がどう出るかだな。

 西谷:あとは栗東滞在中のロードクエスト。富士S(9着)は流れが合わなかったにせよ、道中はガリバルディとほぼ同じ位置から伸び切れず。まだ見限れないけど、立て直すには少し時間が足りないような気もします。