【福島記念】重賞初制覇マルターズアポジー 古馬戦線に楽しみな個性派が名乗り

2016年11月14日 21時30分

関係者と記念撮影に収まる武士沢(中)

 GIII福島記念(13日=福島芝2000メートル)は7番人気の伏兵マルターズアポジー(牡4・堀井)が逃げ切りV。1000万下勝ちから3連勝で重賞初制覇を飾った。騎乗した武士沢は2008年の新潟記念(アルコセニョーラ)以来、8年ぶりの重賞勝ちとなった。

 

 マイネルハニー、マイネグレヴィルなど、先手主張を得意とするライバルが複数いて、激しい先行争いが予想されたが、ふたを開けてみれば勝ち馬の単騎逃げ。1周目のスタンド前では早くも隊列が落ち着き、5ハロン通過は61秒0のスロー。

 

 2着ゼーヴィントが向正面過ぎから追い上げにかかるも、0秒2差まで詰め寄るのが精一杯だった。

 

 展開が大きく勝ち馬に味方したのは言うまでもないが、全6勝を逃げ切りで挙げている徹底先行ぶりと、これで4戦して3勝、3着1回(GIIIラジオNIKKEI賞)という福島コース適性が光った一戦でもあった。

 

「同型との兼ね合いは気になったけど、スタートは速い馬なので自信を持って乗った。僕が気にし過ぎても(馬の)負担になりますからね。(最後の直線は)一応ターフビジョンを見て、気を抜かせずに走らせた。馬が本当に成長している」と武士沢。この日は3戦ぶりのコンビ復活だったが、新馬戦Vも決めている気心の知れたパートナー。力を信じて乗り、確かな成長を感じ取った。

 

「今は充実しているし、自分の型に持ち込めれば強い。ここで2000メートルをこなしてくれたのも大きい」と堀井調教師。次走は年明けのGIII中山金杯(1月5日=芝内2000メートル)か、GIII京都金杯(1月5日=芝外1600メートル)へ。古馬戦線に楽しみな個性派が名乗りを上げた。