【豪GIメルボルンC】“西洋梨”コース攻略のカギ握る「運命の抽選」

2016年10月29日 16時30分

フレミントン競馬場コース図

【メルボルンC(11月1日、フレミントン競馬場・芝3200メートル)】“デビュー戦”の凱旋門賞(2日)で40億円超の売り上げを記録したJRAの海外GI発売。その第2弾で、日本馬カレンミロティックが出走する豪メルボルンカップが週明け11月1日の昼に発走する。ここではおなじみの海外競馬通・TPC秋山響氏が、舞台となるフレミントン競馬場を徹底解析。勝ち馬のイメージを指南してもらった。

 フレミントン競馬場はビクトリア州の州都メルボルンの中心部から6キロほどのところにある。1840年開場という長い歴史を持つ、オーストラリアを代表する競馬場だ。コースは1周芝2312メートルの左回り。最後の直線は450メートル。ただし、メーンスタンド前の直線につながるように直線コースが延びており、メルボルンCの行われる3200メートルはそこからのスタートとなる(コース図参照)。

 秋山氏によると「高低差のない平坦競馬場。これといった大きな癖はない」とのことだが、厄介なのは3コーナーから4コーナーにかけての形状。「カーブが延々と続きます。別名“西洋梨”と呼ばれ、曲線を長い距離走らされます。ゆったりとしているとはいえ、走る距離の合計を考えれば内めを回りたい」

 改めてコース図を見ると、確かに3コーナーからは大きな半円を走るイメージ。ここで馬群の外めを回るのはかなりのマイナスだ。「地元ではコーナーに入る前にインを確保するのが定石」というのもうなずける。

 一方、芝の質は日本同様“高速型”。傾斜がないこともあるが、時計が出やすい馬場で、スピードが生きる。「たとえば1600メートルのレコードは1分33秒49。タイム計測方法の違い(日本はゲートより前の地点に計測開始のセンサー設置)で、日本より少なくとも1秒は時計がかかることを加味すれば、日本と遜色ないレコードといえます」と秋山氏。今年のカレンミロティックを含め日本馬は基本的に馬場に戸惑う可能性は低い。

 話をメルボルンカップに絞ると、フルゲートが24頭と非常に多いだけに前記コース形状による有利不利を含め、枠順がかなりの重要要素になる。

「スタートから最初のコーナーまで約900メートル。決定的とまでは言えないものの、外を回らされやすい外枠はやはり不利。過去10年のデータでも15番ゲートより外は成績が悪いです」(秋山氏)。極端な例は昨年で「散水やエアレーション作業により極端に内有利になっていたこともありましたが、ゲート番号1の馬が1着、2が2着、4が3着と内枠が上位を独占。あまりの偏りに現地でも物議を醸しました」。

 今年もフルゲート24頭が出走予定で、枠順は日本時間29日夜に確定する予定。カレンミロティックを含め全馬にとって、“運命の抽選”ということになりそうだ。