【スワンS】マイル王に照準定めた大器サトノアラジンに「勝負の時」到来

2016年10月25日 21時30分

秋のマイル王へ一直線のサトノアラジン

 【スワンS(土曜=29日、京都芝外1400メートル=1着馬にマイルCS優先出走権)特捜班の狙い】土曜京都では11・20GIマイルCSの重要な前哨戦のひとつ、GIIスワンSが行われる。22日の富士S以上に重厚なメンバーが揃った一戦。本番に向けて力強く歩を進めるのはどの馬か?

 

 大器サトノアラジンに勝負の時が来た。デビューのマイル戦を圧勝したことで“クラシック候補”と騒がれた逸材。3歳夏以降は2000メートル戦を連勝して菊花賞(6着)にも駒を進めたが、本質的にはマイラーなのだろう。

 

 1600メートル以下では1→2→1→2→4→3→1→4着。馬券外のレースは昨年のマイルCSと今年の安田記念のGI戦。それも勝ち馬からともに0秒2差だった。ラキシスの全弟ながら、2014年のエリザベス女王杯を勝った姉の勝ち鞍はすべて2000メートル以上。タイプが全く違うということだ。

 

 昨年は2000メートルの香港カップ参戦(11着)という“寄り道”もしたが、今年はマイル王に照準を定めたローテーション。放牧から帰厩後の調整は順調で20日の栗東ウッドでの1週前追い切りでは川田を背に6ハロン83・1―67・3―53・0―38・5―11・5秒。秋の天皇賞に出走するラブリーデイ、サトノノブレスの先輩僚馬を追いかけ、直線はインから鋭く伸びて最先着した。池江調教師の「これだけ長く(約5か月)休んだのは初めてなので、まだまだ。レース週にやって何とかでしょう」との辛口評価は、同馬に対する期待の大きさの表れでもある。

 

 大目標であるマイルCSへの叩き台なのは確かだが、これまでの休み明けは〈1・2・1・1〉と鉄砲の利く気性。まして1400メートルは、今春の京王杯SCで上がり32秒4の鬼脚で重賞初Vを決めた距離でもある。

 

「1400メートルの距離も外回りコースなら大丈夫。流れが速くなる分、折り合いもつけやすいからね」と同師。不発のないマイル以下なら、いきなり激走してもいいはず。サトノダイヤモンドが菊花賞を勝って気勢が上がるサトノ&池江軍団。今週はこの馬の出番だ。