【毎日王冠】ベストの舞台で復活だ! 9ハロンで進化を続けるアンビシャス

2016年10月07日 21時02分

【毎日王冠(日曜=9日、東京芝1800メートル=1着馬に天皇賞・秋優先出走権)新バージョンアップ作戦】東京開幕週の3日間開催の“中日”メーンはGII毎日王冠。ここを秋の起点に中長距離GI戦線で活躍する馬は多い。新VU作戦は前走の宝塚記念で大敗したアンビシャスの復活を期待。ベストの9ハロンで進化を続ける、この末脚自慢で勝負する。

 

 ワンターンの左回り1800メートル。かの条件を求めて海を渡り、悲願のGI制覇を成し遂げたリアルスティール。国内では同じ形態の東京9ハロン・エプソムCでルージュバックが2馬身半差の圧勝劇を演じている。4歳牡牝のトップランナーが紛れの少ないチャンピオンコースでしのぎを削る。ひとまずはこれが今年の構図のはずが、リアルスティールが電撃回避。

 

 とはいえ、GI馬ロゴタイプ、ダノンシャークにステファノス、ディサイファ、ウインフルブルームと伏兵陣も多士済々。消長の激しい牝馬が中心となれば予断を許さない。◎にはアンビシャスを抜てきする。

 

 前走の宝塚記念こそブービー大惨敗もこの馬のベストは9~10ハロン。当欄にはその確信がある。根拠は当該距離でのパフォーマンス。10ハロンは3戦2勝。9ハロンは5戦して1分47秒4→1分47秒3→1分46秒4→1分46秒1→1分45秒9と走るごとに時計を短縮(別表参照)。額面からもポテンシャルの高さ&成長力が伝わるが、真骨頂はそのレースラップにあり、だ。

 

 最重要ポイントは9ハロン戦のレースラップを3ハロンごとに3分割した中間3ハロン部分。37秒4→36秒6→36秒3→35秒7→34秒5と走破時計に比例して、こちらも一戦ごとにペースアップ。道中のラップが上がれば当然、追走に手一杯となり持ち味の瞬発力を損ねる危険性が増す。それでもアンビシャスは上がり順位6→6→1→1→1と流れが厳しくなるほどに持ち前の瞬発力を発揮している。

 

 春の中山記念に至っては中間3ハロン、上がり3ハロンともに34秒台という過酷ラップの中を2冠馬ドゥラメンテにクビ差まで迫った。瞬発力レベルが現役トップクラスにあることは誰の目から見ても明らかだ。

 

 ルージュバックとは未対戦。同世代の名牝候補に現状、やや後れを取っている感は否めないが、今回の結果いかんでは立場が逆転。主役候補として勇躍本番へ駒を進めるためにも、ここは負けられない一戦となる。