【凱旋門賞】ファウンドを勝利に導いたムーアの腕

2016年10月03日 21時31分

トロフィーを掲げるムーア(右=ロイター)

【フランス・パリ郊外シャンティイ競馬場2日発】仏GI第95回凱旋門賞(シャンティイ競馬場=芝2400メートル)はライアン・ムーア騎乗の4歳牝馬ファウンド(愛)が優勝した。

 

 勝ったファウンドの強さは素直に褒めたたえなければならない。勝ち時計の2分23秒61はコースレコードであり、凱旋門賞レコード(それまでのレコードは11年デインドリームの2分24秒49)。しかし、この勝利もムーアのサポートがあればこそだ。

 

 勝負の明暗を分けたのは最初のコーナー。右回りでありながら、一瞬左に膨らむ形状を持つシャンティイ=2400メートルの特殊なコース形態を利用し、ムーア騎乗のファウンドは右め右めにかじを切り、いつの間にか内へと潜り込む。12番枠からのスタートだったファウンドは、いつの間にか内ラチ沿いをキープしていた。

 

 この時点ですでに勝利の予感が漂っていた。外を回る他馬を尻目に勝負どころでインからポジションを上げる。オーダーオブセントジョージとポストポンドの間を強引に抜けて、突き放した直線の手綱さばきにもちゅうちょがなかった。

 

「いいポジションが取れた。ペースが速かったので、スムーズについていけた。2着が続いていた(GI・5戦)ので、久しぶりに勝つことができてうれしい」とムーア。

 

 世界最高峰として認知される手腕の確かさを、改めて知らされる一戦だった。