【新種牡馬の正体】タートルボウル 社台サイドが豪語「直接大リーガーを連れてきた」

2016年08月17日 21時30分

【新種牡馬の正体 2016:連載4】「二軍からの育成ではなく、直接大リーガーを連れてきました」

 

 社台スタリオンステーションの徳武氏はタートルボウルをこう評した。

 

 現役時代はジャンプラ賞優勝、イスパーン賞=2着など、欧州のマイル戦線で活躍。種牡馬となってからは、初年度産駒から仏2000ギニーを勝ったルカヤン、クリテリウムアンテルナシオナルのフレンチフィフティーンと2頭のGIウイナーを出している。日本でも、すでにシーハリケーン(阪神芝内1400メートル)、トリオンフ(函館芝1800メートル)の2頭が勝ち上がり。実績にたがわぬ好スタートを決めた。

 

「欧州のサイアーには少々“アレルギー”みたいなものがあると思いますが、この馬は産駒が実際に走ってからトレードに踏み切りました。だからリスクは少ない。あとは日本の競馬に適応するような配合ができれば」(徳武氏)

 

 父系はダイムダイヤモンド→ナイトシフト→ノーザンダンサーへとさかのぼる。日本ではなじみが薄いが、「一時、短距離系として栄えたし、今も細々と続いているライン。日本でもノーザンダンサー系は落ち着いてきたので配合しやすい」のも強みのひとつ。実際、2013年から116→89→86頭に交配。今年も100頭前後の繁殖牝馬に種付けしたように、安定した人気を誇っており、生まれてきた産駒の評判も上々だ。

 

「生産者は父をイメージして配合するもので、タートルボウルの場合はその通りの規格品ができる感じですかね。基本的にスピード系ですから、産駒はテンションが高めで気合が入りやすい。2歳戦向きだと思いますね」と徳武氏。

 

 気性の勝ったスピードタイプで仕上がりも早いとなれば、アベレージヒッターとして大いに期待できる。純然たるファーストクロップサイアーではないが、新種牡馬リーディングの“隠し玉”的存在となりそうだ。