【21世紀的名馬伝説】レインボーペガサスは父譲りの“強い迷走馬”

2016年08月12日 12時00分

レインボーペガサス(提供=秋田書店)

 レインボーペガサスの父アグネスタキオンはサンデーサイレンス産駒のトップホース。種牡馬になった後もダービー馬ディープスカイ、有馬記念馬ダイワスカーレットを筆頭にGI馬を多数送り出し、競走実績に恥じない成績を残してきた。

 しかし、産駒の全体的な印象は「未完結」。故障により早々に途切れた(3歳春、4戦4勝で引退)現役キャリアのイメージが強いせいかもしれないが、産駒も“もっとやれたはず”的な馬が多い。

 そんな父親のキャラを色濃く受け継いだのが、このレインボーペガサスだ。

 2歳夏のデビューから現役を7年強。父とは逆にキャリアを全うしたのだが、実はこの間きっちりと“タキオン・カラー”に彩られていた。

 デビューから芝で3戦するも4、2、3着と全て1番人気で勝ち切れず、4戦目のダート戦で初勝利。続くダートの500万下をレコード勝ちし、SS系では珍しい砂ジャンルの大物誕生かと思われたが、1番人気に推された交流GI「全日本2歳優駿」では3着止まり。次戦は芝に戻してGIII「きさらぎ賞」に出走した。8番人気と支持を落としたが、そこで、のちのダービー2着馬スマイルジャックに競り勝ってV。芝初勝利が重賞という珍記録でトップクラス入りした。

 しかし、その後、1年強は善戦止まりの連続。それがGI、GII、オープン特別の別なく、なぜか同じような負け方をしたことで、明確な評価ができない特殊なキャラが確立してしまった。

 途中準オープンに下がった時にもオープン復帰まで6戦を要したことから「結局は究極の善戦キャラ」と結論付けられたが…その直後に2011年のGIII「関屋記念」をまさか(?)の完勝。3年半ぶりの重賞制覇をやってのけた。徹底して筋書き通りの競走生活を拒否した

“強い迷走馬”は14年のダートGIII「武蔵野S」16着を最後に、27戦5勝、マイペースの現役を終えた。

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