【CBC賞】“地味なオッサン”メイショウライナーに「開花の兆し」

2016年07月01日 21時00分

地道に力をつけたメイショウライナー

【CBC賞(日曜=3日、中京芝1200メートル)得ダネ情報】サマースプリントシリーズ第2戦のGIII・CBC賞には、GI馬スノードラゴン、昨年の当シリーズ優勝馬ベルカントなど、華やかな経歴を持つ馬がエントリー。そんな中、栗東得ダネ班は重賞タイトルどころか、オープン勝ちすらないメイショウライナーを推奨してきた。果たして地味なオッサンが6歳夏にして輝く理由とは!?

 

「真面目な人が損をする」ケースもあるにはあるが、本来「真面目」はネガティブな要素ではない。コツコツと何かをやり遂げる。これこそが何事にも勝る才能だ。

 

 メイショウライナーは2歳秋のデビューながら、5歳秋にして初めてオープンの舞台を踏んだ正真正銘の「遅咲き」。ここまでのキャリア30戦の内容も実に渋く、1秒以上離されたのはわずか4回。常に相手に食い下がり、地道に課題を一歩ずつクリアしてきた。まさに生粋の叩き上げ…といえば聞こえはいいが、長らくバイプレーヤー的なポジションに甘んじてきた競走生活とも言える。

 

 迎えた6歳夏。管理する高橋忠調教師は、このCBC賞を前にして「前走内容を見れば、重賞でもいいレースができるのでは」と期待を隠さない。そう、ようやく円熟期を迎えたのだ。そのキッカケはちょっとしたひと工夫だった。

 

 4か月半ぶりだった前走の鞍馬Sは帰厩後、目一杯に追う稽古をあえて行わずに出走させた。メイショウライナーのテンションの上がりやすさを考慮したものだ。これが3着好走と即結果につながった。

 

「この馬は気合が乗り過ぎても、乗らなくてもダメなんです。だから稽古もあまりやり過ぎず、やらなさ過ぎずがいいんでしょう。前走時も、この中間も、いい緊張感をキープできている。さばきに硬さもなく、本当にいい状態なんですよ」と森田助手。

 

 乗り替わりが多く、これまで13人がまたがったが、今回の鞍上は前走に続いて秋山が務める。テンション、ゲートなどに難しさを抱えている馬にとって連続騎乗が大きなプラスになるのは言うまでもない。

 

 地道に力をつけ、“ひと味”が加わったバイプレーヤーが堂々メーンを張る時がやってきた。