日本から参戦の武豊騎乗エイシンヒカリ(牡5、栗東・坂口厩舎)は、15日(同日24時20分発走)に行われた英GⅠ「プリンスオブウェールズS」(アスコット競馬場・芝約2000メートル)で6着に敗れ、昨年12月の「香港C」、今年5月の仏「イスパーン賞」に続く海外G1・3連勝を逃した。
優勝はマイドリームボート(牡4、英国)。勝ちタイムは2分11秒38。1着賞金は42万5325ポンド(約6400万円)。2着はファウンド(牝4、アイルランド)、3着はウエスタンヒム(セン5、英国)。
6頭立ての少頭数戦。天候は曇り。馬場状態はソフト(重)。断然の1番人気(単勝1・6倍)に推されたエイシンヒカリは4番ゲート(馬番は1)からスタート。好ダッシュから先手を奪うも、ウエスタンヒムに騎乗するデットーリに終始プレッシャーをかけられる。半馬身差の先頭で最終コーナーを迎えたが、500メートルの直線で伸びきれなかった。
武豊「途中までうまくレースを進めていたと思っていたのだけど…」と言葉少なだった。
欧州遠征初戦となった前走の仏GI「イスパーン賞」で10馬身差の圧勝。このパフォーマンスが評価され、国際競馬統括機関連盟(IFHA)による「ワールドベストレースホースランキング」で1位にランクされたエイシンヒカリ。この「プリンスオブウェールズS」を勝てば、日本調教馬として初の海外GI・3連勝を達成。しかも香港、フランス、英国と3か国でのGⅠ制覇はまさに“世界ナンバーワン”の称号にふさわしい快挙になるところだったが、惨敗を喫してしまった。