海外のトップ女性騎手が「菜七子へ金言」

2016年03月17日 21時02分

菜七子へエールを送ったリサ・オールプレス(撮影・平松さとし)

 16年ぶり7人目のJRA女性ジョッキー・藤田菜七子(18=美浦・根本厩舎)が目標とするニュージーランドの女性騎手リサ・オールプレス(40)が、昨年(6勝)に続いて今年もJRA短期免許で来日を予定している、おなじみのママさんジョッキーが自国から激励を送った。

 

 ――藤田菜七子騎手が3日にデビュー、各地で騎乗しています

 

 リサ・オールプレス:私は昨年、短期免許で美浦に滞在した際、お世話になった二ノ宮厩舎のパーティーでナナコと会って話をしました。とても素直で一生懸命にやっているのが分かったので、今回のデビューをうれしく思っています。

 

 ――日本では、菜七子の騎乗は連日大ニュースになり、彼女は一躍時の人、アイドルのようです

 

 リサ:現在、女性騎手は香港で1人。シンガポールには一人もいません。日本でも十数年ぶりと聞いたから特別な存在なことは分かるわ。でも私が乗っているニュージーランドでは、毎年たくさん(女性騎手が)デビューしています。だから日本のフィーバーぶりは正直よく分からないんです。ゴメンナサイ。

 

 ――ニュージーランドでは、女性として騎手を続けていくことは大変ではないですか

 

 リサ:ニュージーランドの男性騎手は大きい人が多く、私のような小柄な女性騎手には軽量の馬が回ってきやすいという利点があります。日本の場合、男性騎手も小柄なので、それがないのは厳しいかもしれないけど、どこの国でも男性でも女性でも、いい騎手として乗り続けていくのは容易ではありません。

 

 ――そんな中、リサは女性ながらニュージーランドでリーディングも獲得しました。成功の秘訣はありますか

 

 リサ:女性だけど成功するには、どうすればいいか?と考えたことはないわ。騎手として成功するには、どうすべきか?と考えてやってきた結果、リーディングを取れた。ナナコにも同じようなマインドで、やっていってほしいわ。

 

 ――そのためには何が必要でしょう

 

 リサ:精神的に強くなること。そして、もちろんフィジカルやスキルの向上を怠らないこと。それらは“大切”ではなくて“義務”だと私は考えています。

 

 ――菜七子はデビュー以後中央、地方を問わず数多く騎乗している

 

 リサ:デビューしたばかりで、まだ技術がどうこうというのは早過ぎると思うけど、いきなり、それだけ乗れたことは立派だと思います。私は今年も短期免許で日本に行くつもりでいるから、去年会った時よりも、ひと回り大きくなっているナナコに会えるのを楽しみにしているわ。“ガンバッテ、ナナコ!!”

 

(聞き手=競馬ライター・平松さとし)