別府真衣騎手&別府真司調教師が与えた「藤田菜七子の評価」

2016年03月17日 21時00分

12R、菜七子は返し馬で落馬のアクシデント

 15日に高知競馬デビューを果たした16年ぶり7人目のJRA女性ジョッキー・藤田菜七子(18=美浦・根本厩舎)。結果は残念ながら6鞍騎乗して3着2回が最高だったが、地元関係者は高い評価を与えた。

 

 高知競馬場は内側の砂を深くしているため、インぴったりではスタミナの消耗が激しい。そのため高知所属騎手は通常内を開けて回る。ラチを頼れないため、しっかりとしたコーナリングの技術が求められる。デビュー間もない若手がいきなり乗りこなすには相当手ごわいコースだ。

 

 実際、菜七子は単勝1番人気のメトロノースに騎乗して3着に敗れる(3R)など、厳しい環境に苦戦した。それでも敗戦を糧にするのが菜七子がセンスがあると言われるゆえん。5戦目(8Rゴールドゼウス)は直線さばいて4着。6戦目(12Rフリークウェーブ)は一旦先頭に立つシーンをつくるなど、見せ場たっぷりの騎乗を披露した。

 

「菜七子ちゃんは1レースごとに慣れてきて最後の2レースは流れに乗れてすごいと思いました」

 

 短時間での進化を証言するのは2、3、4、12Rで一緒に騎乗した現役女性ナンバーワンジョッキーの別府真衣。菜七子の師匠・根本調教師も「別府さんの言う通り、最後の2レースは流れに乗れていた。そういうところののみ込みは早い。ただ、勝負どころでの厳しさがもっと欲しいけどね」。注文を出すことも忘れなかったが、及第点を与えた。

 

 さらにもう一人、この日の菜七子の騎乗ぶりでその素質を見抜いたのが別府真衣の父でもある別府真司調教師。現在、高知リーディング2位の重鎮は人気で敗れた前出3Rのスタートと動くタイミングを課題に挙げながらも、「今から勉強していけばいい騎手になるよ。娘(真衣)がデビューしたときより落ち着いて乗ってる。勝てる騎手になると思う」。デビュー当時の比較で現ナンバーワン女性騎手より上の評価を与えた。