【AJCC】全5勝の中山巧者ライズトゥフェイムに任せろ

2016年01月22日 20時01分

【アメリカJCC(日曜=24日、中山芝外2200メートル)新バージョンアップ作戦】今週末は日曜(24日)に2つのGII重賞が組まれている。中山メーンは伝統の第57回アメリカJCC。別定戦ながら1番人気馬は過去10年でわずか2連対。厳寒期の体調、芝の疲弊度など不明瞭な要素が多く、一筋縄ではいかない一戦となっている。この手の難解レースを得意?とする「新VU作戦」の結論は――。

 

 年をまたいだ中山の連続開催もいよいよ最終週。それに合わせたかのようにこれまでの暖冬気配から一転、厳しい寒気に覆われた日本列島は週末まで降雪の影響がありそう。ただでさえ難しい厳冬期、それも連続開催の最終日の馬場レベルを現段階で測るのは難しい、というのが正直なところだ。

 

 数字を主としたデータを旨とする当欄だが、不確定要素の多い今回の切り口は至ってシンプルに。「餠は餠屋」ならぬ中山は中山巧者。全5勝すべてを中山コースで挙げているライズトゥフェイムに白羽の矢を立てた。

 

 当日の馬場レベルを読むのが困難とはいえ、もちろん数字の上での根拠もある。それが昨年の古馬1000万下・鹿野山特別(別表参照)。前日の3歳500万下(山藤賞=Vタイム1分59秒7)に劣るVタイムには目をつぶって、注目したのはラスト5ハロンのラップ構成だ。数字を追うといかにも中山らしい後半のスピード持続力勝負といった趣だが、その価値は思いのほか高い。

 

 1986年以降に施行された中山芝10ハロン&11ハロン戦1468鞍のうち、ラスト5ハロン58秒台は68鞍。出現率5%に満たないトータルラップに加えて、その希少価値をさらに高めるのはすべてのハロンラップが11秒台で構成されている点。先の68鞍でこのフィルターを通過するのはわずか10鞍にすぎない。

 

 昨年は鹿野山特別とオールカマーが2012年セントライト記念(勝ち馬フェノーメノ)以来、久々にこの条件をクリア。オールカマーからはショウナンパンドラ(1着=ジャパンC優勝)をはじめ、ヌーヴォレコルト(2着=エリザベス女王杯、香港C2着)、ミトラ(3着=金鯱賞V)、マリアライト(5着=エリザベス女王杯V)など、その後の活躍馬が続出した。

 

 30年でわずか10鞍のレアケースだけにハイレベルの担保としても十分。あくまで馬場レベルを無視した足し算だが、鹿野山特別のVタイムにオールカマーの6ハロン目(12秒6)をプラスすると11ハロン=2分12秒7。過去10年のアメリカJCCで最も速いVタイムが2分12秒6(10年)なら、机上の計算では勝算ありとなる。