内田博がつぶやいた「怖い馬サンカルロ」

2012年09月27日 10時00分

【トレセン発秘話】馬券野郎がまだ駆け出しだった十数年前、口の悪い先輩から毎週のように「お前はラ・フランスだな」とののしられていた。ラ・フランスとは洋梨であり、洋梨は用無し…つまり「お前は使いものにならない」とその先輩は言いたかったわけだ。

 水曜朝の馬券野郎は久々に?ラ・フランス状態。スプリンターズSに参戦する関東馬は3頭だけで取材人員は十分に足りている。何をするわけでもなく南スタンドで暇を持て余していた当方に救いの手を差し伸べてくれたのは内田博だった。

 隣にいたエージェントの中村氏が「アドマイヤジャパンが人気薄で2着した菊花賞、ハーツクライがディープインパクトを負かした有馬記念など、結構いい予言をするんですよね」と耳打ちしたように、内田博は勝負師らしい高度な感性の持ち主。馬券野郎にも欲しい能力だ。

「厩舎の力は当然、必要不可欠だけど最も肝心なのは、ここ一番での騎手の技量。それが馬の勢いと合致したときに素晴らしいパフォーマンスが生まれるんだ」

 なるほど。ならばスプリンターズSで該当する人馬はいるのか。内田博は「外国馬も参戦するし正直、分からない」としながらも「サンカルロはここ2走ダメだけど、力はあるし怖いよね」と最後にボソッとつぶやいた。確かに人気急落の今回は馬券的にもそそられる一頭だ。

 本命はカレンチャンに決めているが、“高配当至上主義”の馬券野郎はサンカルロにも重い印をつけようと思っている。

(美浦の馬券野郎・虎石晃)