【クイーンS】ノットフォーマル“先行天国”であっさり逃走の根拠

2015年07月31日 20時00分

【クイーンS(日曜=8月2日、札幌芝1800メートル)新VU作戦】夏の北海道シリーズは函館から札幌へ――。6週間行われる札幌開催の開幕週メーンはGIIIクイーンS。別定戦ながら、時に条件馬の好走もある難解な牝馬限定戦だ。ただ、新VU作戦の読みは至ってシンプル。◎ノットフォーマル逃げ切りVの根拠とは? とくとお読みいただこう。

 

 過去10年で札幌施行は2013年(函館)を除く9回。うち8回は4角5番手以内の馬の勝利と逃げ、先行タイプの活躍が目立つ。特に、今年と同じ開幕週に組まれた05~08年、10~11年に限れば、4角先頭の馬が4勝と驚異的な勝率を誇っている。1回札幌の開幕週に行われるクイーンSは紛れもない“先行天国”。前有利を如実に物語るレース傾向なら狙いはおのずと絞られてくる。ズバリ、追い風を受けた3歳馬ノットフォーマルの逃げ切りVが当欄の読みだ。

 

 同馬は2歳時に札幌で1→2着。洋芝への対応に不安がないのはもちろん、それ以上に強調しておきたいのが小回り向きのスピード持続力に富んだキャラ。昨年のクローバー賞(0秒1差の2着)は100メートル通過地点から6ハロン連続でハロン11秒台が並ぶよどみのないラップ構成(別表参照)。同じ地点から一度も加速することなくフィニッシュラインを迎えた開幕週の古馬1000万下・羊ヶ丘特別(稍重=勝ち馬マイネルメリエンダ)と比べれば、いかにスピード持続力が求められる一戦であったかは明らかだろう。

 

 2日目は途中から雨が降りだして(稍重→)良→稍重へ。一方、5日目は前日の降雨の影響で朝一番が稍重。その後は良馬場へと回復している。9ハロンの古馬500万下のVタイム差は0秒5(2日目=1分48秒9、5日目=1分49秒4)。良、稍重と表記こそ違えど、この2レースの馬場レベルに決定的な差は感じられない。

 

 2歳戦において古馬1000万下と遜色ない内容を示すことができれば、世代トップレベルの担保には十分。実際に、クローバー賞の勝ち馬トーセンラークは、続くアルテミスSで後の桜花賞馬レッツゴードンキ(2着)と0秒2差3着。ノットフォーマル自身も年明けのフェアリーSで重賞Vを飾っている。そのフェアリーSでは4ハロン通過(48秒1)から11秒9→11秒6→11秒4と3ハロン連続で加速。11番人気の低評価ながら、持ち前のスピード持続力を見事に生かし切った。決してフロックではなく自らつかみ取った勝利と言っていい。

 

 ちなみに、3歳馬が古馬との混合戦に加わった6月以降、芝戦での3歳牝馬の勝率は10・9%、連対率が20・4%(26日終了現在)。他世代(4歳=勝率5・6%、5歳=7・7%、6歳=5・4%)とは一線を画す高い数値をキープしている。

 

 今年のオークスのVタイム2分25秒0は12年のレースレコード(2分23秒6)に次ぐ好タイム。世代レベルを映し出すオークスのVタイム通り、今年の3歳牝馬はハイレベルと判断していい。そこでモノをいうのが桜花賞5着の金看板。ハイレベル世代のトップクラスが52キロで走れるとなれば、あっさり逃走Vのシーンを思い描くことは決して難しくない。