【新種牡馬の正体】アンライバルド 牝系は欧日でクラシックホース輩出する名門

2015年07月30日 19時00分

トウショウドラフタ(右)はアンライバルド産駒のJRA勝ち上がり第1号となった

【新種牡馬の正体2015:連載1=アンライバルド】今週から夏恒例の連載「新種牡馬の正体」がスタート。2015年が産駒デビューのフレッシュマンサイアーを順次紹介していく。今年も有力な内国産馬がズラリ。それもヴィクトワールピサやナカヤマフェスタといったワールドクラスの活躍馬も含まれているのだから、例年以上に粒が揃った印象だ。父系という観点からすれば、サンデーサイレンス系が相変わらず優勢で、今後も厚みを増したサンデー系を中心に日本のスタリオン界は発展していくことになりそうだ。

 

 初回は父ネオユニヴァースに次いで皐月賞父子制覇を成し遂げたアンライバルドを取り上げる。すでに産駒トウショウドラフタが6月13日の東京芝1400メートル新馬戦を勝ち上がり。サイアーとして好スタートを切った。

 

「早い時期にひとつ勝ってくれて良かったです。産駒の数は決して多くはないのですが、評判は上々で、とにかく体のラインがきれい。初年度から種付けしてくれた人の中には続けて付けてくれている人もいるくらいです。勝った馬は強い内容でしたし、ほかのデビューした馬もゲートが速く、先行できているので、スピードがあるんでしょうね」とはけい養先であるブリーダーズ・スタリオン・ステーションの坂本場長。

 

 父は2歳の10月デビューから皐月賞まで5戦4勝と早い時期に活躍。子も仕上がりが早くスピードタイプが多いようだ。しかし、他の有力サイアーと比較すると産駒数が少ないのは明らか。今年の種付け頭数も15頭にとどまった(2012年45頭→13年25頭→14年14頭)。

 

「皐月賞馬ではありますが、セールスポイントが足りない。他の牧場関係者からはそう言われます。でも馬自身のポテンシャルは高い。初年度産駒の活躍次第では来年の種付け頭数に反映されてくるのでは」(坂本場長)

 

 アンライバルド自身の競走生活は伸び悩んだイメージが強いが、スプリングS→皐月賞連勝時の強さは圧倒的だった。血統面も牝系は欧日でクラシックホースが数多く出ている名門。サイアーとして成功する要素は揃っており、チャンスさえ与えられればブレークの可能性は十分。来年以降も注目したいサイアーだ。

 

(毎週木曜掲載)