【プロキオンS】グレープブランデー 刺激療法でGI・2勝馬復活へ手応え

2015年07月09日 21時01分

ほえるグレープブランデー。気合が乗ってきたのは一目瞭然だ

【プロキオンS(日曜=12日、中京ダート1400メートル)得ダネ情報】確固たる実績を築いた馬の“賞味期限”の見極めは難しい。GIIIプロキオンSでいえば、7歳夏を迎えたGI・2勝馬グレープブランデーの取捨。密着取材した栗東得ダネ班からの報告は「効果的な療法で復活気配十分」。となれば、買いの一手だ。

 

「刺激療法」という言葉がある。物理的もしくは化学的に刺激を与え、その反応によって機能増大を図る――グレープブランデーの前走、東京スプリント(大井ダート1200メートル)はまさにこの刺激療法を試みたものだ。

 

 適鞍のマーチS(中山ダート1800メートル)にも登録しながらあえて見送り、デビュー27戦目にして初めてスプリントに投入。結果4着に敗れたが、激流を経験させることこそが陣営の何よりの目的だった。

 

「道中ずっとおっつけ通し。さすがに忙しかったですね。でも、ああいう気を抜かさない競馬を経験させたことが、今回につながってくると思います」とは担当の児玉調教厩務員。

 

 歯がゆい競馬が続いていた。道中いい感じで先行しながら直線で伸び切れない。そんな煮え切らない競馬に“喝”を入れたのが前走。道中絶えずおっつけられる「刺激」に反応し、本来持っている「機能」=ポテンシャルを発揮できれば、これほど怖い存在はない。何しろ一昨年のフェブラリーSでエスポワールシチー、ワンダーアキュートなど、名だたる強豪を破って頂点に立った馬なのだから…。

 

「休み明けは走らないイメージがあるかもしれませんが、これまでは何かしらあって調整が順調にいかなかったのがほとんど。それに比べたら今回は何もなく順調にこれたので、帰厩時から緩んでなかったし、いきなりから動ける状態にあります」(児玉調教厩務員)

 

 安田厩舎ではこれから一層の飛躍が期待できる4歳レッドアルヴィスの方が間違いなく注目を集めるだろうが、同一厩舎多頭数出しは人気薄の方が怖いのは宝塚記念のデニムアンドルビー(角居厩舎3頭出しの中で最も人気薄ながら2着に好走)で改めて証明されたばかり。ベテランの復活劇で週末は極上の“ブランデー”に酔いしれたい。