【目黒記念】超伏兵ヒットザターゲット激走V 内枠巧者ぶり発揮

2015年06月01日 21時00分

重賞4勝目をマークしたヒットザターゲット(右)

 ダービーデーの最終レースで行われたGII目黒記念(5月31日、東京芝2500メートル)は、11番人気ヒットザターゲット(牡7・加藤敬)が中団から差し切りVを決めた。ダービーでドゥラメンテの豪脚に酔ったスタンドを、アッと驚かせた超伏兵の激走。久々の勝利、そして人気薄での好走の裏にはある法則が隠されていた。

 

 激走の伏線はあった。

 

「枠順1枠1番)が当たった時点で“順番かな”と思った」。テン乗りの小牧太に勝利の予感をもたらしたのは、ヒットザターゲットの“内枠巧者”ぶりだ。これまでの重賞3勝は1・5・2番枠でのもの。最内枠を引き当てたことでレース前から好走は約束されていたのかもしれない。

 

 レース運びもその内枠を最大限に生かしたもの。ゴールドシップを撃破した13年京都大賞典のように、中団の内ラチ沿いをぴったりと追走。直線は少しずつ外に出しつつ進路を探すと、先に抜け出したレコンダイトを内からかわした。「今日はすべてがうまくかみ合った」と謙遜した鞍上だが、最小限のロスで立ち回った手綱さばきがあってこその勝利でもある。

 

「ずっと状態は悪くなかった。なかなかかみ合わなかっただけ。今日はスタートも良かったし、いい位置につけられたから」。人気薄、しかも約1年半ぶりの勝利にも淡々とした口ぶりだった加藤敬調教師。6・28宝塚記念を含めて次走は未定ながらも、まだまだ衰えはないところを見せつけた。