勝ち運が回ってきた羽月厩舎

2012年09月21日 10時00分

【トレセン発秘話】先週15日の阪神メーン・エニフS=マルカフリートには、久々に馬券を離れて声援を送ってしまった。普段から気さくに取材に応じてくれる増本厩舎の二宮助手が、3年ぶりに勝利を挙げたからだ。

 3年というと、とてつもない年月に思われがちだが、担当馬2頭で1か月に重賞何勝とか、土日重賞Vとか、たまに新聞に躍る派手な見出しはあくまで例外的なもの。年単位でウイナーズサークルに立っていない関係者はざらにいる。

 入厩からみっちり乗り込んでいざ出走というところで骨折したり、出馬ラッシュで意中の番組を使えず適性外のレースで惨敗→放牧…コンスタントに競馬を使って勝ち鞍を挙げていくのは容易なことではない。それだけ勝つということは難しいということだ。古馬オープンという大きな舞台で3年ぶりの勝利を決めた二宮助手。これまでの苦労が少しは報われたのでは、と思う次第である。

 羽月厩舎も二宮助手と同じように先週“生みの苦しみ”から解放された。5月13日を最後に勝ち鞍から遠ざかっていたが、先週15日の中山・レインボーS=マルカボルトでようやく連敗に終止符を打った。それまで厩舎の成績が散々だったのかというとそうでもなく、2着11回と勝てそうなレースは何度もあった。要は巡り合わせが悪かっただけで、これもまた勝つことの難しさだろう。

 二宮助手にしろ羽月厩舎にしろ、ようやく勝ち運が回ってきたとあれば、あとは反撃あるのみ。羽月厩舎は土曜阪神12Rに期待のディープ産駒・サンライズトゥルーを出走させる。運が反転した?今なら能力的にあっさりまであっていい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)