蛯名騎手「フェアな競馬がなくなる危険性」

2012年09月18日 11時00分

 先月、騎手、調教師に対しJRA裁決基準の見直しに関する説明会が行われた。走行妨害に対する降着の判断基準が主な論点だったが、今週これに改めて疑問を呈したのが東の第一人者・蛯名正義騎手(43)。

 新基準ではこれまで降着となったケースの大半が着順通り確定しそうだが、「それではフェアな競馬がなくなる危険性がある」が彼の予見だ。

「サッカーのなでしこジャパンを見ても分かる通り、フェアに勝とうとするのが日本人の美徳。騎手だって危険を避ける暗黙のルールが日本には存在してきた。自分が若いころは、挟まれる位置に入るのが悪いと不利を受けても怒られたほど。ところが新基準は極端に言えば、ラフプレーをしても勝てば官軍。降着なしと読めば、騎乗停止覚悟で相手を潰す競馬も可能になる。果たしてスポーツのルールとして、これは正しいかどうか」

 このように、この問題に関しては関係者から賛否両論が噴出している。裁決側によりシビアな判断を求める新ルール、JRA側はうまく運用できる自信あり? 現実的にはまだまだ議論を深める余地がありそうだが…。