【小倉大賞典】快勝したGI馬カレンブラックヒル 復活は本物か

2015年02月23日 20時00分

GI馬カレンブラックヒルが道悪をものともせずに勝利

 22日のGIII小倉大賞典(小倉芝1800メートル)はメンバー中唯一のGI馬カレンブラックヒル(牡6・平田)が地力の違いを見せつけて快勝。昨年のダービー卿チャレンジT以来となる5つ目の重賞タイトルを手中に収めた。果たしてこの復活走は本物なのか?

 好スタートから先頭をうかがう格好を見せた秋山&カレンブラックヒルだったが、ハナを主張したメイショウナルトを行かせて2番手追走。3コーナーで早々に先頭に立つと、ここからが実にGI馬らしい走りだった。ムチが入っても手前を替えても重心がグラつくことがない。真一文字にホームストレッチを走って後続を振り切った。

「58キロを背負って緩い馬場なのに…。やっぱりGIホースだよ。今までやってきた相手とは力が違うから」と平田調教師が言えば、秋山も「もともとの能力が高い。GIIIといってもメンバーはいつもより軽かった」とサラリ。ややもすれば他馬をけなす発言にも聞こえるが真意はそうではない。

 デビューから4連勝で12年のNHKマイルCを制している逸材。長いスランプに陥っていたが、この馬の本当の力はこんなものではない、こんなところにいるべき馬ではない――。そうした思いがあるからこそ、自らを奮い立たせるようにこう語ったのだろう。もちろん再び目指すはGI制覇。

「次は大阪杯、マイラーズCあたりが選択肢。春は安田記念(6月7日)が目標になると思う。ハナにこだわらなくてもマイルはこなせると思う」と平田調教師。辛酸をなめる中で身につけたのは、圧倒的なスピードで活躍した3年前と違う円熟味のある控えるレーススタイル。新たな武器を得た今なら、再びGIの頂に立つ日もそう遠くはないはずだ。