【競馬JAPAN】馬場に泣いた2強

2015年02月20日 06時00分

 

 キズナ対ハープスターの対決で話題になった京都記念は、GⅡ戦には珍しくファンファーレに合わせて拍手が起こるなど盛り上がりを見せたのだが、数分後には悲鳴に変わってしまった。

 

 キズナとハープスターの壮絶な追い合いを期待したのだが、ゴール前で競り合いを演じたのは先行したスズカデヴィアスとラブリーデイの2頭。ゴール寸前でようやくキズナが外から迫ったものの届かず3着。ハープスターに至っては、内に入って動けず5着に敗れ、波乱の結果。勝ったラブリーデイは、中山金杯に続き重賞2連勝となった。

 

「馬も強かったが、鞍上の戸崎騎手の腕も光った。今の京都の芝は内が有利な馬場で、先行した馬が粘り込むレースも多かった。他の芝のレースも見てもらえば分かるが、全体的に上がりラップが速く、加速してゴールするレースも多かった。こんな馬場のときは断然先行した馬が有利だからね。戸崎騎手は、新馬戦でも出遅れたレゲンデを2番手につけて、そのまま押し切り。ラブリーデイでも似たような競馬で勝ったが、しっかり馬場の傾向を読んでいたみたいだな」(関西記者)

 

 スズカデヴィアスの場合も、2戦前に逃げ切り勝ちしており、藤岡騎手が今の馬場傾向と、馬の特性をしっかり噛み合わせての2着と言えよう。

 

 となると厳しかったのはキズナとハープスターの2頭。どちらも後方を進み、直線は外から猛追するパターンの馬。これでは今の京都の馬場ではきつい。

 

「キズナは骨折明けだし、目標はまだまだ先だから、あまり無理はできなかったのだろう。それでも今日の馬場と展開で少差の3着なのだから、高い能力は骨折しても衰えていない。ダービーを勝ちながらも、当時は馬体に肉がつききっておらず成長の余地があったので、今回の馬体増は大人になった感がある。この先は期待大だね。

 

 問題はハープスター。いつもは最後方から進み、外から上がっていく競馬。でも今回は川田騎手も馬場を考えて最後方から大外強襲では届かないと読んだか、いつもより前につけ、直線も外に出さなかった。そうしたら馬が内に刺さって、いつもの伸びが見られず。阪神JFのときも馬群を貫く競馬をしたら、新潟2歳Sのような脚が発揮できなかった。結局この馬は広いところを走らせないと、能力を出し切れないのかもしれない。そうなると、この先も厳しい競馬を強いられることになる」(関西記者)

 

 今の競馬は内有利のケースが多く、外差しの馬には不利。ハープスターも、同世代の牝馬相手には勝てたが、牡馬のGⅠクラスが相手になると、この戦法では難しい。だからといって馬群に入れると能力が発揮できないのでは苦しくなる。

 

 先週は3歳重賞が2つ。共同通信杯は、キャリア一戦のリアルスティールが、常識を打ち破って2戦目で快勝。現3歳ナンバー1の評価もあったドゥラメンテを破ったことで、一気にクラシック候補の筆頭格に躍り出た。

 

 敗れたドゥラメンテも、中1週でテンションが高くなったか、道中は折り合いを欠くシーンがあり、最後は伸びを欠いた。ただ負けて強しの内容で、評価を落とす必要はない。

 

 クイーンCはキャットコインがデビューから3連勝。能力は申し分ないが、440キロの小柄な馬体と気性から、輸送競馬の桜花賞は少々不安も。早め栗東入りでカバーできるかもしれないが、同厩舎のショウナンアデラがいるので、キャットコインのほうはオークス路線一本に絞ったほうがいいという声も出ていた。

 

 驚いたのは2着のミッキークイーン。元々輸送の懸念はあったが、悪い心配は的中し、20キロ減った馬体は見た目にもかなり腹が巻き上がっていた。こんな状態でも直線では素晴らしい末脚で2着入線。賞金を積んだことで桜花賞へ間隔を開けられるのは大きい。馬体が戻れば、桜花賞では当然有力になる。

 

 ロカも善戦したが、1本34秒0の速い時計でスピード負けした感。こちらはオークスで面白い存在になろう。

 

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