【京都記念】連対逸したキズナ&ハープスター陣営が見せた対照的な表情のウラ

2015年02月16日 20時01分

猛追も届かず3着に終わったキズナ(右)

 キズナとハープスターの初対決が注目された15日のGII京都記念(京都芝外2200メートル)は、2頭が揃って連対を確保できない波乱の結末となった。勝ったのは2番手から抜け出した3番人気ラブリーデイ(牡5・池江)。追い比べを制した勝ち馬の充実ぶりを褒めるべきか、それとも2強の敗因を究明すべきか…。レース後の検量室から答えを探ってみた。

 馬連4―8のオッズは激安の1・8倍。ファンも信じて疑わなかった“銀行レース”はあっさりと破綻した。2番人気のキズナは3着、1番人気ハープスターは5着に沈む波乱の決着――。だが、連逸した2頭の陣営が見せたレース後の表情は対照的だった。もちろん、敗戦にも前を向いたのはキズナのほう。

「残念です。結果を出さなければならない馬だから。全部差し切れる雰囲気だったんだけど、ラスト70~80メートルかな。脚色が鈍ってしまった」とレース後は悔しさを隠さなかった武豊だが、続けて「でも骨折明けを思えばよく走っている。乗っていてさすがと思わせるところはあった」と大ケガから復帰したパートナーが無事にレースを終えたことに安堵の表情を浮かべた。京都記念は9か月半ぶりのレース。「まずは無事に」が大事なキーワードだったからだ。

「普通の馬なら抹消もあり得た故障からオーナー、牧場スタッフの尽力があって復帰できたんだから。今日はリズム良く走れていたし、レース自体は完璧。この後、大事がなければ大阪杯(GII・4月5日=阪神芝内2000メートル)へ向かえると思う。昨年のような強い競馬で勝ってくれるでしょう」と佐々木調教師。

 凱旋門賞を目指す“キズナ第2章”はこの敗戦から幕を開ける。「次からは勝ち続けていきたい」と締めた武豊の言葉にはそれだけの説得力があった。

 一方のハープスターはプラス材料を見つけるほうが難しい5着。陣営のショックは大きい。

「ゲートも出て、いい位置につけることができた。ただ終始、内にササりながら走っていた。こんなことは初めてだし、それでこういうレースになってしまったとしか言えない」と川田が首をかしげれば、見守った松田博調教師も「今回は先に行ければ行ってもいいと話していたが、結果を見るといつものパターンでじっくり運んだほうがいいのかもなあ」と初めてともいえる凡走の明確な解答を見つけ出せない。

 次走のドバイ遠征(3月28日のGIドバイシーマクラシック)は変更しないことを明かしたが、今後に向けて多くの課題を残す敗戦であることは確かだ。京都記念6着からドバイシーマクラシック勝ちを決めた昨年のジェンティルドンナのようになれるかどうか。不安を残した状況での遠征になることは間違いない。