【トレセン発秘話】“サンデーR評判馬2頭出し”の真意は…?

2015年02月11日 20時00分

【トレセン発秘話:美浦】 先週のきさらぎ賞で牡馬相手に完勝を収めた関東牝馬ルージュバック。管理する大竹正博調教師は「周りのスタッフに“この馬を見ているときはいつもニヤケてますよ”と指摘されるんだけどね(笑い)。実戦でも稽古でも楽しい気持ちにさせてくれる馬」と戦前に評していたが、恐らく危なげない勝利に今回も師のニヤケは止まらなかったことだろう。

 

 しかし一方では、この女傑の快進撃を複雑な心境で見守る者もいる。「ルージュバックは確かにすごいけどさ。何も始まっていない2歳馬にまで、どんどん期待が寄せられている。ある意味で迷惑な話だよな」と苦笑する国枝栄調教師だ。

 

 実は同厩舎には、ルージュバックの1つ下の弟(父ディープインパクト)の入厩がすでに決定済み。姉が走れば走るほど半弟の期待値も加熱するとあって「ディープ産駒のコマい感じではなく、体はしっかりして馬っぷりのいいタイプ。血統良し、馬体良しとなれば、あとは中身の問題だけど、それは実際に走らせてみないとね」とトレーナーが慎重になる気持ちも理解できる。

 

 ナリタブライアンのデビュー当初、担当の村田助手が「さすがに現状でG1馬の兄(ビワハヤヒデ)と比べちゃかわいそう」と語ったことはいまだ印象深いが、果たして国枝師に同質のプレッシャーをかけ続けることができるのか。両陣営のコントラストが鮮明になるほどの走りを、むろんこの先のルージュバックには期待したい。

 

 さて、今週の共同通信杯で、ピカイチの良血馬となればG1・2勝馬アドマイヤグルーヴの子ドゥラメンテ。他陣営からは「あれだけの勝ち方をした馬が、中1週で使ってくるの? もし隙があるとすれば、その強行ローテくらいかなあ」とすでに“別格”級の声も聞かれる逸材。陣営も生半可な気持ちでは使ってこないだろう。

 

 ただ、ひとつ気になるのは、ここは同馬主(サンデーR)の評判馬リアルスティールが早々参戦を表明した舞台であったこと。ともにクラシックには賞金加算が必須の身…。この“2頭出し”の真意を読み解くことは、週末の大きな宿題となりそうである。

 

(美浦の宴会野郎・山村隆司)