【AJCC】1強ゴールドシップにぶつけてきたパッションダンス陣営の思惑

2015年01月23日 20時00分

パッションダンスは叩き3戦目にして完全復調。毛布に隠れた馬体は研ぎ澄まされている

【トレセン発秘話】「予定を変更してまで、なぜここに使うのか」という采配の裏にはしっかりとした陣営の判断なり、自信があったりするものである。

 先週日曜の日経新春杯で3着に好走したアドマイヤフライトは当初、白富士S(31日=東京芝2000メートル)に出走する予定だった。それが急きょ、投票当日(木曜)になって2週繰り上げての重賞挑戦を決断。プラス20キロと余裕のある馬体での出走とはなったが、見せ場たっぷりのレース内容で、陣営の“繰り上げ出走”にはしっかりした計算があったことを結果で証明してみせた。

「1週前、当週の追い切りの動きがすごく良かったのでね。ちょっと体に余裕はあったんですけど、これなら繰り上げて使ってもいいんじゃないかということになったんです」とは橋田調教師。わざわざ競馬前日の土曜にテン乗りだった藤岡佑を呼び寄せて、直前調教に乗せたのも、それだけ陣営に力が入っていたということになる。

 今週のアメリカJCC(日曜=25日、中山芝外2200メートル)に出走するパッションダンスは、アドマイヤフライトと同じように白富士Sという選択肢もありながら、あえてゴールドシップがいるここにぶつけてきた。これも陣営がしっかりソロバンをはじいての参戦とみるべきだろう。

「脚部不安で長く休んでいた馬だけに、東京の開幕週の馬場がどうかという思いもあったし、オープン特別に行くと斤量も背負う。それなら状態もいいし、ここに使おうということになったんだ」とは友道調教師。鞍上に戸崎圭をしっかり用意したあたりも、抜かりない采配といえる。

「大外枠だった前走(中山金杯4着)でもサッと前に行くセンスを見せてくれたし、使いながら着実に状態も上がっている」(同師)というパッションダンス。“黄金船”の相手候補として強調しておきたい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)