課題多い「降着・失格基準見直し」

2012年09月04日 12時00分

 8月、東西トレセンで実施された「裁決基準の変更に伴うマスコミ情報交換会」の中で明らかになったのは、JRAが降着・失格の判断基準を見直す方向で検討を進めているという事実だ。

 降着・失格の判断は国(主催者)によって異なり、英、愛、豪、香港などでは「走行妨害がなければ被害馬は加害馬に先着できたか」が基準となっている。今回の見直しは日本でもその基準を導入しようというもので、より到達順位が尊重される流れになりそうだ(脚勢重視になり降着・失格が少なくなる。騎手への制裁は同等か、より厳しい方向に)。

 これに対し、東西トレセン内では「馬券への影響が少なくなるのはファンにとっていいこと。ただ先着できたかどうかの判断が難しいのでは」の意見が多数。また栗東の某助手は「そもそも走行妨害の責任を騎手に押し付け過ぎ。(馬を送り出す)我々厩舎サイドにも制裁があっていい。その方がファンに正直」。見直し自体は歓迎ムードだが、課題も多い。

 新基準は国に対する所定の手続きを経て正式に発表されるが、運用には工夫が求められる。