【許波多特別】エイシンアロンジー大目標のために取りこぼせない一戦

2015年01月09日 20時00分

13年10月、京都で新馬勝ちしたエイシンアロンジー(手前)

【トレセン発秘話】昨年12月13日の中京・長良川特別(古馬500万下)。エイシンアロンジーでウイナーズサークルに立った西園調教師に、謎の外国人が駆け寄ってきて握手を求めたそうだ。

「ウチの馬が勝ったことにめちゃめちゃ喜んでいてね。結局、誰だかわからなかったんだけど(笑い)。シーザスターズの産駒が勝ったことがよっぽどうれしかったんだということはわかった」

 現役時代は凱旋門賞、英ダービーなどGⅠを6連勝し、歴史的名馬と言われているシーザスターズ。2010年から種牡馬としてアイルランドで種付けを行っているが、日本に入ってきている産駒はごくわずかだ。

「値段が高いし、シーザスターズ産駒にはなかなか手が出ないよ。でも、すごい人気なんだ。エイシンアロンジーが出ていたセリでも、この馬のためにいろいろな国から人が来ていたんだ」

 13年10月にエイシンアロンジーが京都で新馬勝ちした同日、裏開催の東京ではアイルランドトロフィーが行われており、アイルランドの競馬関係者が多数来場。シーザスターズを生産した国の人たちは、同馬の新馬勝ちに大喜びだったそうだ。

「アイルランドの人たちはみんな、それだけシーザスターズ産駒の活躍を期待しているんだろうね。今年はこの馬を春の天皇賞に出すことが目標。なんとかノンストップで勝ち上がっていきたい」

 今週末の日曜京都・許波多特別。ただの1000万下特別ではあるが、西園調教師にしてみれば約4か月後に控える大目標のために、取りこぼせない一戦と言える。ひょっとしたら、海を越えたアイルランドでもこの馬の競馬ぶりを楽しみにしている人がいるかもしれない。

 (栗東の坂路野郎・高岡功)