【競馬JAPAN】下克上の秋を象徴した天皇賞

2014年11月06日 08時01分

 

 

【上田琢巳のラップトリック】

 天皇賞のイスラボニータは惜しい星を落とした。敗因は2つある。ルメールが「好位」キープを意識しすぎて最初のコーナーで早目に動かしたこと。もう少し馬任せに2馬身ほど下げた位置で通過しておれば、抜け出して押し切れていた。もうひとつは、Vタイムが10F1分59秒7もかかったこと。良馬場に回復したとはいえ、実質は緩い馬場。パンとした馬場ならスピードとキレをフルに生かせていたレース。

 

 加えるならやはり外枠のロスだ。好位をとりにいったのも枠のロスがあったからルメールが出していった。早目に先頭に立つと少し遊ぶ面を覗かすシーンもあった。

 

 一方、優勝したスピルバーグは最も走りやすい、伸びが利く外目を一気に伸び切った。時計がかかったのも良かったし、緩めの流れで瞬発力を生かすのに好条件が揃ったのは事実。勝つときは天が味方する。

 

 下克上シリーズがハッキリしてきた。ということは今、日本の競馬界にスーパースターが不在、を証明するようなもの。

 

 候補はいるのだが…。たとえばハープスター。敗れたが、凱旋門賞で最先着した3歳牝馬。JCで突き抜ければ、本物のスター誕生だろう。ジェンティルドンナ、エピファネイア、フェノーメノのGI勢も休み明けが思った以上にこたえたようで、一叩きした次は真価が問われる。かつての天皇賞と違って格落ちのGIになってしまった今、こういう下克上は今後も続きそうな気がする。

 

 次はエリ女。若干、重厚味の薄れてきたGIながら、メンバーは揃う。これからデータ精査に入るが、現時点ではヌーヴォレコルトVSディープインパクト産駒の図式か。

 

 逃げ馬不在による外回りの瞬発力比べの可能性が高くなった。GIホース6頭も危うさを感じる。下克上は続く、か。

 

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