アドマイヤラクティ 日本馬史上初の豪州GI連勝に高まる期待

2014年10月20日 12時49分

見事に豪GIを制したアドマイヤラクティを囲む喜びの関係者(カメラ・平松さとし)

【オーストラリア発・平松さとし】仏GI凱旋門賞(5日)敗戦ショックに沈む日本競馬界にうれしいニュースが飛び込んできた。18日、コーフィールド競馬場で行われたGIコーフィールドカップ(芝2400メートル=ハンデ)で日本から挑戦したアドマイヤラクティ(牡6・梅田智)が優勝したのだ。

 58キロのハンデ頭ということもあり道中は後方に位置したが、向正面から徐々に番手を上げ中団へ。4角ではかなり外を回ったものの、最後の直線では一完歩ごとに先行勢との差を詰め、最後はきっちりと捉えた。

 涙をためた目で「競馬に勝って泣いたのは初めて」と梅田智調教師。同じく喜びの近藤利一オーナーは戦前「今回は苦戦するかもしれない」と語っていた。春の天皇賞13着以来約半年ぶりの競馬に加え、トップハンデを背負わされた。他に出走しているGⅠホースがもっと軽いハンデで出走したことを考えると、近藤オーナーの眉間にシワが寄ったのもうなずける。

 しかし、競馬は大外をまくって進出し快勝。手綱をとったパートンが「実にファンタスティックな馬」と言うのも当然と思える横綱相撲での圧勝だった。翌朝の新聞では1面を飾るなど一気に地元での知名度が上がった同馬の大目標は11月4日に行われるオーストラリア最高のGⅠメルボルンカップ(フレミントン競馬場芝3200メートル)。幸いレース翌日も「ケガやダメージもなく順調」(古味調教助手)。

 凱旋門賞に比べ関係者やファンの注目度は低いものの、すでに結果を残しているレース(2006年デルタブルース→ポップロックで日本馬ワンツー)。“日本代表”と豪州競馬の相性はかなりのものだけに、日本馬史上初の豪州GI連勝を期待したい。