【競馬JAPAN】一戦で復権、アジアエクスプレス

2014年08月14日 10時00分

 

 難解な一戦と見られていたレパードSだったが、終わってみればアジアエクスプレスの楽勝。「結局、ダートはこの馬が一番強いんだ」という認識を持ったファンは多かったであろう。恐らくユニコーンSを普通に勝っていれば、ここは断然人気(というか出てこなかったと思われるが)で簡単なレースだったろう。それを考えると人騒がせな馬である。結局、前走の大敗は何だったのか。

 

「多くの人が言っていたように、仕上げに不足があったこと。そして内で包まれ、砂を被って嫌気を出したことの2つだろう。それは陣営も分かっており、今回は準備万端だった。1週前には速い時計を出して気合を注入していたし、初めてブリンカーを付けてレースに集中させようと気を使っていた。

 

 馬体は8キロ増だったが、前走よりもむしろ引き締まったように見えたし、鞍上の戸崎騎手も強気な競馬で、背水の陣というのがよく感じられた。一部巷にあった早衰説を覆し、まだまだ高い能力を保持していることが分かったのは良かった。これからはダート路線を中心にするはずだが、秋が楽しみになった」(専門紙記者)

 

 アジアエクスプレスの独壇場になってしまったが、他に評価を上げたのが2着のクライスマイルだ。

 

「2戦2勝といっても、それほど時計が目立っていたわけでもなく、いきなり相手強化でどうかと思ったが、2番手で突っついていたノースショアビーチを6着まで沈め、2着に粘ったのは価値が高い。まだ伸びしろも多く、前へ行けるから特に小回りコースでは期待大だ。

 

 3着のランウェイワルツも、ジャパンダートダービーの結果で人気が下落していたが、あれは積極的に動きすぎたため。この馬は今回のように脚を溜めたほうがいい。この競馬なら、そうそう大崩れしない」(記者)

 

 2番人気レッドアルヴィスはどうしたのか。

 

「調教の動きから調子は良かったが、レースでは前走ほどの終いの脚が無かった。1800mでも勝ってはいるが、それは相手が弱いときのもの。ベストはマイルなのだろう」(記者)

 

 このあたりは次走以降参考にしたい。

 

 小倉記念は、台風の影響で馬場読みが難しかったが、結局稍重という微妙な状態。レースは予想通りメイショウナルトが逃げたが、直線外に持ち出したサトノノブレス、マーティンボロが抜け出し1、2着。ともに重の巧拙の判断が難しい馬で、馬券的中も難儀だった。

 

「雨が降り続く中でのレースで、直線外に持ち出した2頭がワンツーと、かなり馬場が悪かった印象が強い。ただ勝ちタイムは2分を切っており、レースの印象ほど悪くはなかったのではないか。サトノノブレスは、不良馬場の菊花賞で2着しているが、そのときも馬場発表ほど悪くは無かった。こうした中途半端な馬場は向くのだろう。これで重巧者と思い込み、極悪馬場で買ったりしたら逆に危険だろう。それは2着のマーティンボロも同じ」(雑誌記者)

 

 サトノノブレスはディープインパクト産駒の割に斬れるイメージが無く、そのぶん長く脚を使うタイプ。こうした少し時計がかかるくらいの馬場のほうが利点を生かせるのだろう。

 

 2歳戦はオープン特別が2戦。ダリア賞はワキノヒビキが大外一気の差し切り。手前を替えてからの伸び脚は見事だったが、2着以降の馬の力不足にも恵まれた感はある。

 

 クローバー賞は、函館2歳S4着のトーセンラークが早めに抜け出して快勝。この馬はJRAブリーズアップセール出身だが、昨年函館2歳S勝ちのクリスマスも同セール出身馬。この時期の北海道シリーズは、ブリーズアップセール出身馬を狙うのが馬券の一つのヒントになってくる。

 

 このオープン2戦よりも、楽しみな馬が続々登場したのが新馬戦。札幌では注目されたハービンジャー産駒の良血牝馬2頭がともに勝ち上がった。2歳戦に詳しい雑誌記者に解説してもらう。

 

「土曜日の新馬戦で勝ち上がったフローレスダンサーは、母がGⅠ2勝のダンスインザムードで、半姉が重賞ウイナーのダンスファンタジアという良血。パドックでも堂々と周回し、ふっくらした馬体も好感が持てた。直線では逃げた馬に離されたヒヤッとした場面もあったが、反応してからの伸び脚は良かった。

 

 日曜日の新馬で勝ったカービングパスは、母ハッピーパス、半兄コディーノとこちらも屈指の良血馬。勝負どころで少し置かれたが、測ったように差し切った。

 

 ハービンジャー産駒はここまで見た限りは、馬体がふっくらし弾むようなフットワークをする馬が多い。またこの2頭のように、エンジンがかかるのに少々時間がかかりながら、最後は少差差し切る勝負強さもある。洋芝だからという意見もあるが、中央場所でも結構やれる雰囲気はある」

 

 2頭ともにクラシック候補といっていいかもしれないが、あとは気性。一族はともに気性難を抱え、使っていくと折り合い難や馬体減で悩んだ馬がいるので、馬券を買ううえでは、そこは見極めていきたい。

 

 新潟では土曜日のダノンリバティと日曜日のミュゼスルタン。

 

「ダノンリバティは直線で前を横切られ、内、外と進路を替えながら差し切りで、斬れ味は上々。道中遊びながら走っているところがあるので、精神的にも伸びしろがある。

 

 ミュゼスルタンは、シャープでバランスの良い馬体は目に付いた。ライバルと目されたソールインパクトがスロペースで先行していたので、道中はそちらが有利と思えたが、一瞬の斬れ味で差し切り。このあたりは祖母マルカコマチ譲りか。新潟2歳Sの有力の一頭だ」

 

 小倉では芝1800m戦に好メンバーが集まったが、評判のダノンメジャーがあっさり抜け出して快勝した。

 

「橋口厩舎にしては珍しく坂路で好時計が出ていたから、これは注目と思っていたら、案の定器は大きい。この厩舎のことだから、まだまだ伸びるはず。これは覚えておいたほうがいい」

 

 評判馬が新馬戦で負けるケースが目立っていた今年の2歳世代だが、ようやく期待馬が勝ち上がる流れになってきた。来年のクラシックへ向け、期待馬は1週毎に増えていくことだろう。

 

 

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