【競馬JAPAN】これぞ人馬一体

2014年05月08日 06時00分

 

 久々の豪華メンバーに好天とゴールデンウィークも加わり、多くのファンが集まった天皇賞・春。これで結果が3強対決になればもっと盛り上がったのかもしれないが、そうならないのが競馬の難しさでもあり、面白さでもある。

 

 本来なら自分も加えられて4強でも良かったはずのフェノーメノだったが、昨年の覇者という立場ながら、オッズは離された4番人気。これに反発するように、見事2連覇を達成した。

 

「皐月賞のイスラボニータのときもそうだったが、蛯名騎手は、他の有力馬に惑わされることなく、馬の持ち味を最大限に引き出すことができている。もともとうまい騎手ではあるが、最近は特に騎乗馬の長所を引き出し、強気な競馬もできている。これなら大レースを勝ちまくるのも当然。今一番安心して見られる騎手じゃないかな」(専門紙記者)

 

 また騎手だけでなく、厩舎スタッフを評価する声も。

 

「日経賞は久々なのに馬体が減っていた。こうした馬をすぐに万全に戻すのは難しんだけど、よく天皇賞まで体を戻し、走れる態勢にできた。厩舎の果たした役割も今回は特に大きかった」

 

 馬の力に、厩舎の万全の仕上げ、そして騎手の好騎乗。人馬一体で勝ち取った2連覇は、昨年以上に嬉しいものだったかもしれない。

 

 さて3強はどうしたのか。

 

「岩田→シュタルケ→武幸四郎と、アクシデントのため短期間に騎手がめまぐるしく変わったウインバリアシオンだが、そんな流れにも負けず2着を死守。馬のタイプと上位人気の立場から外をまわらざるを得なかったが、それで2着なら頑張った。勝ち馬とは位置取りの差もあり、同じくらいの評価を与えていいと思う。

 

 キズナの場合は、溜めて脚を伸ばす競馬が多いが、それが3200mにも合わなかったし、外差しの馬には馬場も厳しかった。こうした不利を覆す力も現状は無く、ちょっと人気になりすぎた感が強い。

 

 ゴールドシップはアクシデントもあったが、敗因はそれだけとは思えない。いつ走るか分からず、正直この馬だけは馬券の取捨が難しい」(専門紙記者)

 

 ゴールドシップは宝塚記念に出走できるか微妙だが、キズナ、ウインバリアシオンは宝塚記念の巻き返しに期待したい。フェノーメノとの対戦も再度楽しみだが、ほかにもジャスタウェイ、ジェンティルドンナ、エピファネイアの出走も予想される。天皇賞以上の盛り上がりになることは間違いあるまい。

 

 土曜日の青葉賞も触れておきたい。人気はワールドインパクト、ラングレーのディープインクト産駒に集まったが、外からショウナンラグーンが直線一気を決め、ダービー切符を獲得した。

 

「あまり器用なタイプではないので、3戦前の東京はスローペースに泣かされ、ここ2戦は中山コースで差し切れなかった。だが東京コース、そして2400mになって、この馬の力がようやく発揮できた。

 

 管理する大久保洋吉調教師は来年の2月で定年による引退。今年のダービーが最後になるので、有力馬を出走させることができるのは良かった。

 

 この馬はメジロドーベルの孫で、ショウナンラグーンの安藤厩務員は、メジロドーベルも担当しており、鞍上が吉田豊騎手というのも同じ。メジロドーベルの調教師、厩務員、騎手のトリオが、今度はメジロドーベルの孫で厩舎最後のダービーに挑む。夢が広がる話だね」(関東記者)

 

 こんな話を聞くと、ダービーでも応援してしまいそうである。今年の3歳牡馬は、イスラボニータが皐月賞を勝ち、関東馬が善戦している。ダービーも、関東馬ショウナンラグーンの出番があるぞ。

 

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