囲碁界・井山裕太大三冠返り咲きはサインか? 菊花賞で本命コントレイルも大3冠?

2020年10月23日 12時16分

井山裕太4冠(左)とコントレイル

 25日の中央競馬・GⅠ菊花賞は、歴史の目撃者となるチャンスが用意された。本命視されるコントレイルが勝てば、前週の秋華賞を制したデアリングタクトと併せて史上初めて牡馬・牝馬の同一年3冠達成が両馬無敗で実現。「3冠」の言葉は栄誉の象徴として幅広く使われており、今年は負けず劣らずの偉業もあった。

 3冠といえばプロ野球の打撃3部門が広く知られるところだが、五輪では過去に2人しかいないアルペンスキー3冠(滑降、回転、大回転)などのスポーツはもとより、一般会話でもしばしば例え話として使われる。

 そんな栄誉にさらなる冠がつく偉業が遂げられたのは、囲碁の世界だ。13、14日に打たれた名人戦7番勝負の第5局で芝野虎丸名人(20)に勝った井山裕太3冠(31)が通算成績を4勝1敗として名人を奪還。これにより、棋聖、名人、本因坊のタイトルを同時に保持する「大三冠」に返り咲いた。

 前出の3タイトルが揃った1977年からの43年で、大三冠になったのは名誉名人などの称号を持つ趙治勲九段(64)と井山現4冠のみ。趙九段は83年と96年、井山4冠は2013年、17年と今年に実現しており、計5例というレアケースだ。井山4冠が史上初の7冠同時保持で、将棋の羽生善治九段とともに国民栄誉賞に輝いたのは記憶に新しい。

 14年には井山の「大三冠達成記念免状」が日本棋院から記念発行されたほど、3冠に「大」のつく快挙の価値は重い。同院ホームページには、井山4冠の初大三冠達成時には棋士たちから送られた「すごい」というコメントが並び「井山さんはスーパースター」という趙の談話もあった。

 囲碁に続いて、競馬でも「スーパーホース」による歴史的瞬間が待っている。