栗東トレセン火災で馬4頭が犠牲 村山厩舎と隣接する厩舎にも被害

2020年08月15日 11時35分

火災で屋根が崩れ落ちた村山厩舎(15日、栗東トレセンで)

 滋賀県栗東市にあるJRA(日本中央競馬会)の栗東トレーニングセンターで14日17時36分に厩舎3棟を巻き込む火災が発生し、現役競走馬4頭が犠牲となった。その中には16日の小倉競馬への出走馬もいてトレセン現場は大混乱となった。

 特に被害が大きかったのはGⅠ11勝コパノリッキーなどの活躍馬を輩出した村山厩舎で、西側の10馬房は屋根が崩れ落ち半壊した。幸いにも人的被害は避けられたが、アオイホープ(牡2)、ケイティレジェンド(牡2)、トーアキャンディス(牝2)、ミラクルユニバンス(牡7)の4頭の尊い命が失われた。アオイホープ(1R)、ミラクルユニバンス(8R)はともに16日の小倉競馬に出走予定だった。

 火災から一夜明けた15日朝、取材に応じた村山調教師は「皆さまに多大なご迷惑をおかけしました。詳しいことについてはまだ分かりません」と憔悴した表情で話した。現場となった厩舎エリアには15日朝もまだ焼け焦げた臭いが漂い、火事の惨状を物語っていた。

 また中尾厩舎では厩舎西半分の表側と、馬装具が焼けた。「(日曜小倉1Rに出走予定で火事にあった)ウェーブメジャーは出走を取りやめる。馬は無事だったけど、興奮していて出走できる精神状態ではないので」と中尾調教師。村山厩舎に隣接する高柳大、中尾厩舎では一部で雨どいが溶けるなどの被害にあったが、厩舎関係者、在厩する競走馬は無事だった。

 出火原因については現在、調査中だが、一刻も早い原因究明と再発防止策を講じることが急務。今はただ犠牲となったサラブレッド4頭の冥福を祈るしかない。