米競馬界で電気ムチ使用騒動

2013年09月03日 16時00分

 世を挙げて懐かしの1980年代回顧ブームだが、米競馬界を舞台に何と、日本で80年代に波紋を呼んだあの事件をほうふつとさせる騒動が起こった。それも由緒あるGⅠレースをめぐる出来事だけに、米メディアも大きく報じている。

 


 問題のレースは、8月24日に米ニューヨーク州サラトガ競馬場で行われた“真夏のダービー”として有名な3歳GⅠ・トラヴァーズS(ダ2000メートル)。ウイルテークチャージが差して優勝したが、ハナ差2着だったモレノ陣営が、勝ち馬のサエス騎手がレース中電気ショックを与える器具を使用したとして訴えを起こした。


 モレノのギヨー調教師によると、同師の関係者がリプレー映像を見たところ、それらしき器具を右手から左手に持ち替えて、その後落としていることに気がつき、同師に伝えた。


 これに対し、勝ち馬の陣営は「事実無根」として、双方の主張は真っ向から対立。これを受けてニューヨーク州の統括団体であるゲーミング委員会は、ビデオ解析の専門家を抱えるニューヨーク州警察の協力を得ながら調査にあたっている。ESPN放送のウェブサイトによると、「リプレー映像で、ぼやけて見える黒い装置を持ち替えているのが分かる。私は100人に見せたが、誰も否定していない」と自信満々だ。