直線で明暗…カナロア届かず

2012年06月20日 18時00分

 サマースプリントシリーズ第1戦・GⅢ函館スプリントS(17日=函館芝1200メートル)は、2番人気のドリームバレンチノ(牡5・加用)が重賞初V。一方で断然人気のロードカナロアはスムーズさを欠き2着に敗れた。両馬の明暗を分けたものは何だったのか?

 最内枠から好発を決めたロードカナロア、そして二の脚がひと息だったドリームバレンチノ。スタートでは明らかに前者に分があったが、直線で形勢が逆転した。外を回りながらも前が開いたドリームバレンチノとは対照的に、ロードカナロアの進路がなかなか開かなかった。外に持ち出して追撃態勢へと入った時、ライバルはすでに2馬身先。そこからじわじわ詰め寄ったものの、馬体を併せるまでにも至らなかった。

 直線で明暗が分かれた両馬。勝ち馬はライバルのロスに助けられた格好だが、これで重賞ウイナーの仲間入り。これまで23戦中17度コンビを組んできた松山は「僕と同じ年にデビューして一緒に歩んできた馬。教えるより教えられることのほうが多かった」。思い入れのあるパートナーとのVに感慨深げ。松山自身、この日がデビュー以来初めての函館参戦だったが、しっかりと大役を果たした。

 サマースプリントシリーズ(全6戦)初戦を制した以上、今後は追われる立場になる。加用調教師は短期放牧を挟んでシリーズ5戦目のGⅢキーンランドC(8月26日=札幌芝1200メートル)→GⅠスプリンターズS(9月30日=中山芝外1200メートル)への出走を明言した。このローテーションはくしくも、昨年の最優秀短距離馬カレンチャンと同じだ。

「馬の成長を感じるし、能力が高いのは分かっている。ここで止まりたくない」。松山は気を引き締めるが、この日のロードカナロアとの3/4馬身差が両馬の純然たる力差ではないし、勝ち時計1分09秒4はほぼ同ペースの土曜・函館日刊スポーツ杯(古馬1000万下)を0秒2上回っただけ。より大きな舞台で飛躍するには、これから数か月の成長が重要なテーマになる。