軽量馬のウラ事情

2012年06月15日 10時00分

【トレセン発秘話】登録段階でハンデ50キロ以下の馬が7頭出た今年のマーメイドS。出走馬の陣営の中には想定よりハンデが軽くなってしまったため、予定していた騎手が乗れなくなり、騎乗可能な騎手の再確保に奔走した厩舎が少なくない。

「50キロ以下でも乗れる騎手はいるんですけど、他の厩舎に取られてしまって…。北海道に多くの騎手が行っている中で、なかなか乗り手をつかまえるのは難しいですね」とは48キロスペシャルピースの牧浦調教師。

 火曜(12日)朝の段階ではまだ未定で、田中健を確保したのがその後というから、タイミングとしてはギリギリだった。中には「こんなハンデをつけると乗れるジョッキーがいなくて出走をやめる厩舎が出る。結果頭数が減ってしまうし、JRAは自分で自分の首を絞めている」という関係者もいたというが、一方で逆の見方をする向きも。


「こういうレースがあれば若手騎手も重賞に乗りやすくなるから、いいんじゃないですか」

 坂路野郎も後者と同じ意見。初重賞挑戦など新鮮なトピックが出てくるこういったレースも、たまにはいいではないかという気がする。

 クリスマスキャロルは秋山が乗るはずだったが、50キロで藤懸に、タイキエイワンは北村友を予定していたが、これまた50キロだったため中井に変更。両陣営のハンデの見立ては「52キロぐらい」で、それより軽かったというのは過小評価?で、買い気をそそられる。両騎手とも重賞初騎乗、自らをアピールするには格好の舞台でもある。

 しかし…より面白みを感じるのは同じ50キロながら、テン乗りの騎手ではなく、この馬に乗って2勝と抜群の相性を誇る酒井を早くから確保していたメルヴェイユドール。追い切りに騎乗した宇田助手は「反応が上々。前走よりデキはいい」。しっかりマークしたい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)