須貝師が送る函館の〝開幕投手〟

2012年06月08日 18時00分

【ローカル競馬 12年夏リポート】12年函館開催は例年より1週早い9日からのスタート。記者も例年以上に寒さを警戒しての現地入りとなったが、追い日の6日朝は断続的な雨に見舞われた上に、途中霧で追い切り時計が計測できなくなる始末。天候が不安定なこの季節らしい滑り出しとなった。

 さて、世代の開幕こそ先週の東京、阪神に譲った形の新馬戦だが、夏競馬の幕開けだけあって当地でも注目度が高いのは相変わらず。他に例年との違いは3週×2の計12日間開催と期間が短いことだが、この一見大きな差異はないと思われがちな開催編成の変化に「今年の北海道(で好成績を挙げるの)はかなり難しくなる」と見通しを示したのが須貝調教師。昨年、後の皐月賞馬ゴールドシップの新馬勝ちなど計6勝を挙げ函館リーディングに輝いたトレーナーの発言だけに意味深だ。

「馬房の調整、馬の入れ替えが大変。未勝利、500万で優先権のない馬は特にしんどい。馬房数は限られているから、次に出走できる保証がないのに待機して調整するにも限度があるからね。勝たせなアカンときに勝たせないと…。オーナーの理解も必要になってくる」

 開催日数が少ないがゆえ、厩舎サイドが描いた戦略を貫き、さらに結果を出すことに「かなりのテクニックを要する」というのだ。

 そんな勝負へのこだわりを隠さない須貝調教師は開幕週に4頭の管理馬を出走させる予定だが、土曜(9日)の駒ケ岳特別(3歳上500万下、芝2600メートル)のゴーゴーヒュウガが最も気になる様子。北海道静内農業高等学校の生産馬だけに「生徒のためにもぜひ北海道でいい結果を出したいんだ。去年も函館で(未勝利を)勝ってくれたけど、あの時の勝利は重賞を勝った時よりもうれしかったくらい」。

 いろいろ頭を悩ます開催のようだが、この時ばかりは満面の笑みを浮かべていた。