〝大物の相〟持つ新馬グラスソニック

2012年06月07日 10時00分

【トレセン発秘話】競馬は〝ブラッドスポーツ〟と呼ばれるだけあって「血統=遺伝」を巡る諸説には事欠かない。

「アグネスタキオン産駒は栗毛がよく走る」「ディープインパクトは欧州系繁殖馬と相性がいい」「ダイナカール系の繁殖牝馬は晩年でも傑作を輩出する」などなど…。

 実際に馬を仕上げているホースマンは〝感触〟が一番大事とはいえ、「あの母は気の荒い馬をよく出すから気をつけなきゃ」「体質の弱い牝系だから間隔を空けながら使う」といったふうに血統知識を取り入れながら調整、レース選択をしているものだ。

「東京最終週(9日=芝1400メートル)に下ろす予定のグラスソニック(牡=父グラスワンダー、母グラスオードリー・尾形)は最近、動きがドンドン良くなってきた。やっぱりな、っていう感じ」

 先週、馬券野郎にこう打ち明けたのは田中助手。この馬が走りそうなのは分かったが、何が〝やっぱり〟なのか——。

「いやさ、ウチの厩舎にいたグラスワンダーはいつも穏やかなのに耳の裏側を触られると途端に暴れだした。すごく嫌なんだね。以前、サクラメガワンダー(09年宝塚記念2着)の担当者に聞いたら〝こっちも同じ〟だって。そんでグラスソニックも実は同じなんだ」
 これはひょっとすると大物? いや、サンプル数が少ないだけに早まってはいけない。

「それじゃあ、スクリーンヒーロー(08年ジャパンC勝ち)をやっていた寺本さんに聞いておいてよ。もし同じ癖があったら〝走るグラスワンダー産駒は耳の裏側が苦手〟でOKだな」

 了解です。寺本さんの返答次第ではグラスソニックに◎を打つ算段だ。

 (美浦の馬券野郎・虎石晃)