【マーチS・後記】サトノティターン重賞初制覇 里見オーナー「まるで北斗の拳の黒王だ」

2019年03月25日 21時30分

サトノティターン(手前)が外から豪快に差し切って重賞初制覇

 波乱の歴史が続くGIIIマーチS(24日=中山ダート1800メートル)は、8番人気のサトノティターン(牡6・堀)が重賞初制覇。2着に11番人気ロンドンタウン、3着は12番人気リーゼントロックで今年も3連単124万円超の高配当となった。

 この日もレース前のパドックで馬っ気を出して気難しさを見せていたサトノティターン。デビュー2戦目の500万下Vの際には直線で2度にわたって急斜行するなど、気性面の課題が常に付きまとっていた。

 それが今回は後方から折り合いがしっかりとつき、直線では馬群の外から末脚を爆発させた。明け6歳とはいえ、3歳夏デビューでキャリアは今回が9戦目。初めての重賞挑戦で簡単に結果を出したのはポテンシャルの高さにほかならない。

「力があることはずっと分かっていたが、気性とかいろいろ気になるところがあった。ここにきてそのあたりが解消し、力を出せたのが今回の結果。潜在能力は高い。力を常に発揮できればまだまだ楽しみ」と石橋は気性の成長を勝因に挙げた。

 堀調教師は開業4年目の2006年以降、12年連続だった重賞勝ちが一昨年のGIIステイヤーズS(アルバート)を最後に、昨年は途切れていただけに久々の美酒となった。

 オーナーの里見治氏(名義は長男・治紀氏)は「気難しくて出世が遅れたけど、前走(金蹄S=1着)くらいからムチで打たれても真っすぐ走れるようになった。大きくて、北斗の拳に出てくる“黒王(こくおう)”のようだった」。会長を務めるセガサミーホールディングス(株)が展開するパチスロ機器のキャラクターに、572キロの巨体とその強さをなぞらえた。

 次走にGIIIアンタレスS(4月14日=阪神ダート1800メートル)を視野に入れるが、ひと皮むけたサトノティターンが今後のダート戦線で大いに存在感を発揮しそうだ。