【“剛腕”郷原のGI指南「高松宮記念」】ダノンスマッシュ「まともなら好勝負」

2019年03月22日 21時30分

郷原洋行元騎手

【“剛腕”郷原洋行元騎手のGI指南「高松宮記念」(24日=日曜、中京芝1200メートル)】こんにちは郷原洋行です。

 今年に入ってからすでにフェブラリーSが行われましたが、今週末からはほぼ毎週のようにGIが続きます。いよいよ本格的なGIシーズン突入ということですね。

 その第1弾として今週末はスプリントのビッグレース・高松宮記念が行われます。

 私が現役ジョッキーのころ、1200メートルではやはりスタートに気をつけて乗ったものです。短距離戦なので立ち遅れて悪い位置取りになると挽回が難しくなるのは想像がつくでしょう。狭いところへ押し込まれて動けないでいると、アッと言う間にゴールまでの距離がなくなってしまう。ジョッキーとしては慌てたくなくても慌ててしまうシチュエーションに追い込まれてしまうわけです。

 実際、私も大レースでそういう経験があります。古い話なので馬名も忘れてしまいましたが矢野進調教師の管理馬に乗った時のことです。その馬は1200メートルでもいつもはハナへ行くスピード馬でした。しかし、そんな馬で私はよもやの出遅れをしてしまいました。当然、厳しい位置に追い込まれたのですが、短距離戦なのでそのままでは良くないと思い、動きました。しかし、動いたら動いたで最後が厳しくなる。結局、惨敗してしまいました。

 そういう意味では人気馬も少しのアクシデントで負けてしまうことがあるのが、スプリント戦だと思います。とはいえ、予想となると普通に力を出し切ってくれた時、という考え方でいかないと仕方ないでしょう。

 そうすると今回のメンバーならやはりダノンスマッシュは有力です。現在GIIIを連勝中。いずれも1番人気に応えて強い競馬をしていました。まともならここも好勝負になるでしょう。手綱を取る北村友一君はここまでビッグレースで目立つ活躍はないですが、ぜひ、チャンスを生かしてもらいたいですね。

 当然、モズスーパーフレアも有力でしょう。この馬はテンのスピードがあって先手を取れるのが強みです。2番手以降の馬がどこで動くかがカギになるでしょうが、武豊君がうまく自分の流れに持ち込めば、そのまま押し切る可能性もありそうです。

 7歳といえレッツゴードンキも侮れません。元来がGI馬ですので前出2頭がGIを勝っていないことを思えば逆転があっても全く不思議ではありません。

 他はルメール君に戻るロジクライ。前走は思わぬ凡走だったものの1番人気に支持されていたように素質は誰もが認めるミスターメロディ。先日死んだキングヘイローは高松宮記念の勝ち馬であり、その前は福永祐一君のお手馬でした。ミスターメロディの手綱を取る福永君の好騎乗を期待したいです。

(構成=競馬ライター・平松さとし)