【高松宮記念】ダノンスマッシュ ぶれないラップバランスでスプリントGI初挑戦初Vの偉業だ

2019年03月22日 21時03分

超一流のスプリンターへダノンスマッシュがいざ出陣

【高松宮記念(日曜=24日、中京芝1200メートル)新バージョンアップ作戦】今週から春のスプリント王決定戦「第49回高松宮記念」を皮切りにGIシリーズが始まる。絶対王者ファインニードル引退後で新王者決定戦の意味合いが強いが、やはり王者にふさわしいのは厳しい流れへの対応。そして最も重要なのが“ラップバランス”となるが、明石記者はそれに最も長けているのはあの馬しかいない、と言い切った。

 展開のカギを握るのはやはりモズスーパーフレア。前3ハロン32~33秒台前半の入りをいとわない快速馬だけに、不慣れな左回りでもGIらしい激流を生み出す可能性が極めて高い。6ハロン1分08秒0前後を巡る攻防とみれば、想定ラップバランスは前3ハロン33秒0→後3ハロン35秒0といったところ。前後差2秒という極端な前傾ラップに対応できるか否か。それが勝負の行方を左右する最大のポイントとなりそうだ。

 ◎決断はズバリ、ダノンスマッシュ。GIII・V2の自身前後半3ハロンラップが京阪杯=34秒4→33秒6、シルクロードS=34秒1→秒2。一見すると前後差の小さいMペースを好むタイプに映るものの、前走のシルクロードSは前後半3ハロン33秒3→35秒0と2秒近い前傾ラップ。直線平坦で前後差のつきにくい京都らしいラップを刻んだ前2年(2017年=前後3ハロン33秒9→33秒9、18年=34秒0→34秒3)とは一線を画したレースであったことが一目でお分かりいただけるだろう。

 極端なラップバランスでもブレのない走りを貫けるのは、GI級のスプリンターである何よりの証し。事実、同じタイプのファインニードルは、前後3ハロン33秒3→35秒2の前傾ラップを刻んだ昨年の高松宮記念を自身34秒0→34秒5でぶっこ抜いた。京阪杯→シルクロードS連勝からのスプリントGI初挑戦は、くしくも父ロードカナロアと同じ歩み。ただ一点、違うのはシルクロードSですでにハイラップの予行演習を済ませていること。モンスター級のスプリンターへと昇華した偉大な父ですら成し遂げられなかったスプリントGI初挑戦初Vの偉業。新たな伝説の幕開けを告げる号砲として、これほどうってつけのストーリーがほかにあるだろうか。