【マーチS】今野厩舎が初重賞タイトル狙うエイシンセラード

2019年03月22日 21時00分

【マーチS(日曜=24日、中山ダート1800メートル)栗東トレセン発秘話】大学時代に、友人の影響で競馬に興味を持つようになり、その延長で乗馬体験。それが見事にはまり、大学卒業と同時に牧場に就職し、26歳で競馬学校へ入学。大久保、宮本両厩舎で調教助手を務め、2010年、自身2度目の試験で合格し、トレーナーになった今野貞一調教師。勝ち星も順調に伸ばして、昨年はキャリアハイの27勝をマークした。ただ意外な感がするのは、ここまで重賞制覇がないことだ。

 厩舎開業3年目に入厩してきたのがロカ。新馬戦の勝ちっぷりを評価され、阪神FSでは1番人気に推されたが、出遅れなどもあり8着に敗退。続くクイーンC、チューリップ賞でも3、4着に敗れ、同馬でのタイトル奪取はならず、その夢はこれからの馬に託すこととなった。

「ロカは入厩当時から素質を感じていました。ただ阪神ジュベナイルは大きく出遅れてしまって、キャリア不足を出してしまいました。その後の2戦も、『ここっ!』ていう時にうまくいかなくて。まともなら重賞はもちろん、クラシックでも活躍できたと思います」

 そして日曜に中山で行われるGIIIマーチS。前走で準オープン勝ちを決めたエイシンセラードが出走する。昨年の3月デビュー以来、6戦4勝の戦績。敗れたのは新馬戦に、深いダートが合わなかった2走前の大井TCK女王盃(交流GIII)と、まだ底を見せていない。

「セラードは爪に不安があったので、未勝利を勝ってから放牧に出てじっくり調整しました。これがいい休養になって、爪は安定してきたし、馬も成長しました。前走にしても準オープンを1戦で卒業したのだから能力は高いですね」

 肝心の状態に関しても「カイ食いが安定して、雰囲気は前走の時よりもいいです。スタートがいいので、無理せずいいポジションがとれそうだし、前走の勝ち時計も良かった。本当にやれそうな気がしてワクワクしています」と期待の大きさが伝わってくる。

 その言葉を裏づけるように、今回と同舞台で行われた前走の勝ち時計が1分52秒1。くしくも昨年の当レースの勝ち時計と同じだ。もちろん馬場やペースの違いはあるものの、前走よりも斤量はさらに1キロ減。この馬の持ち味であるセンスの良さを発揮すれば、師に初重賞をプレゼントできる可能性は十分だ。