【阪神大賞典】ツキにツキまくるシャケトラの強運ぶりを確認する一戦?

2019年03月15日 21時00分

助手が騎乗する際も落ち着き十分のシャケトラ

【阪神大賞典(日曜=17日、阪神芝内3000メートル=1着馬に4・28天皇賞・春優先出走権)栗東トレセン発秘話】以前も多少はあったと思うが、「使い分け」というフレーズを頻繁に聞くようになったのは、ごくごく最近のことではなかろうか?

 厩舎によって得意とする分野が違うように、牧場やオーナーにも好みがある。似たような血統を所有し、調教の特徴などが近い調教師に預託すれば、キャラがダブるのは当然のこと。芝の中距離路線で特にそれを感じる。

 高額賞金の京都記念を勝ちながら、他馬の動向次第では大阪杯に出走可能なラインから滑り落ちる可能性も噂されるのがダンビュライト。これだけでも現状、今年の大阪杯はとてつもなく大変なレースになってしまったと思うわけだが…。この一戦を「使い分け」という大人の事情によって回避し、大阪杯とは比較にならないほど“薄いメンバー”と予想されている天皇賞・春へ駒を進める馬がいる。

 シャケトラ。もしかしたら今春、一番の大ラッキーホースになるのでは? そんな予感をヒシヒシと感じるのだ。

「大阪杯でも条件的には問題ないんやけど、あのレースにはマカヒキとワグネリアンが出走するんやろ? その2頭に大阪杯は任せて、天皇賞のほうはシャケトラとユーキャンスマイルの2頭。まあ、オーナー(金子真人HD)の意向による使い分けやね」とはシャケトラを担当する上村助手。

 オーナーサイドの事情だけでなく、角居厩舎もキセキ、エアウィンザーの2頭を大阪杯に出走させる予定。しかも、上村助手はエアウィンザーの担当者でもある。「オーナーが決めたことではあるけど、2頭がうまく分かれてくれたのはラッキー」と喜ぶのも無理はない。渡りに船の要請だったわけだ。

 しかも、アメリカJCC快勝後は、同じ2200メートルの京都記念で…くらいの気持ちでいたという上村助手だが、「あのレースにもマカヒキが出走していたやろ? 間隔も詰まり過ぎるし、それなら無理することもないということで、阪神大賞典に出走することが決まったわけ」とこれまた使い分けでのレース選択。長丁場の経験値を上げようと考え、相性のいい中山の日経賞をパスすることになったらしいが、その日経賞は昨年の菊花賞2着馬エタリオウが出走を予定しているだけでなく、「大阪杯を除外されそうな馬の登録もありそう」との噂も…。伝統の阪神大賞典が一番の“空き巣GII”になっているのだから、まさに棚からぼた餠的なラッキー。ツキにツキまくっている。

「スタートで無理に出していくことはせず、前に馬を置く形で2周目の3コーナーまでは我慢。かといって、一瞬で切れるタイプでもないから、4コーナーを待たずにマクっていくことになるやろね。次のために3000メートルを走るわけやし、天皇賞につながる競馬をしてほしい。ゴチャつくような形だけは避けたいな」(上村助手)

 シャケトラにとって徹底先行型が揃った今回のメンバー構成も大歓迎。しかも、サイモンラムセスは急転直下の参戦で、ステイインシアトルは2000メートルがベストのスピード馬。本来なら出走してくるはずのない馬たちが出走してくる不思議な現象まで起きている。彼らの存在を生かした競馬で勝てるようなら、台風レベルの強烈な追い風が吹いている?

 とりあえず、今週末の阪神大賞典はシャケトラの強運ぶりを確認するレースになると考えている次第だ。