【スプリングS】クリノガウディー藤岡佑 仏のピンチをチャンスに

2019年03月14日 21時30分

フランス遠征時の藤岡佑騎手(撮影=平松さとし)

【平松さとしの重賞サロン】干支で言うと、ちょうどひと回り前。2007年のことだった。

「香港の競馬を見に行きたい」

 そう語ったのは当時21歳の藤岡佑介騎手。香港ジョッキークラブに連絡して本人の意思を伝えると、通行証なら用意できるという。それを本人に話すと二つ返事で首肯。実際に香港へ飛び、かの地で行われた競馬や調教の様子を、目を皿のようにして見て回った。

 そんな経験は翌08年、早速生かされた。当時お手馬だったスーパーホーネットが香港に遠征。藤岡佑騎手も海を渡ったのだ(香港マイル=5着)。

 それから5年後の13年にも彼は行動する。自らフランスに飛び、長期滞在。現地でレースに騎乗した。その際、面白い逸話を耳にした。

 あるレースの後、ダービージョッキーでもあるT・テュリエ騎手に叱責されたことがあった。

「邪魔をしてしまい、ひどく叱られました」

 しかし、これを機に事あるごとにダービージョッキーに助言を求めるようになると、いつしかテュリエ騎手のほうから教えにきてくれるようになったのだ。藤岡佑騎手のピンチをチャンスに変える姿勢に感心させられた。

 その藤岡佑騎手は今週のスプリングS(日曜=17日、中山芝内1800メートル=3着までに4・14皐月賞優先出走権)でクリノガウディーに騎乗する。前走はGI朝日杯FSで見せ場十分の2着。ここも好騎乗を期待したい。