【金鯱賞】サトノワルキューレ 類いまれなスピードを持つ持続力でGI馬を撃破だ!

2019年03月08日 21時02分

スピード持続力勝負のサトノワルキューレ

【金鯱賞(日曜=10日、中京芝2000メートル)新バージョンアップ作戦】中京開幕週のメインは1着馬に3・31大阪杯の優先出走権が与えられるGII金鯱賞。先の中山記念同様にGI馬5頭参戦の豪華メンバーとなったが、新VU作戦の明石尚典記者は◎サトノワルキューレで勝負。非GI馬が勝った前述のレースを範とし、綿密なラップ分析から高配の使者を絞り出した。

 現行の3月開催へ移って今年で3年目。移行後のVタイムは2017年=1分59秒2(良)、18年=2分01秒6(稍重)。開幕週とあって馬場レベルが未知数も、レース当日はあいにくの雨予報。少なくとも1分57~58秒台前半の高速決着とは無縁とみていいだろう。走破時計のハードルが下がれば、逆にグッとアップするのが伏兵台頭の可能性。大挙参戦のGI馬たちが今後を見据えた仕上げとなれば、中山記念に続く非GI馬激走のケースも十分に考えられる。ここは“二匹目のどじょう”を狙って、ひとひねりしてみたい。

 高配当の使者に指名するのがサトノワルキューレ。オークスが6着でローズSも6着と近2走はパッとしないものの、これはラスト2ハロン22秒台の瞬発力勝負を強いられたがゆえ。長く脚を使うスピード持続力勝負なら結果は違ってくる、という確信がある。

 その根拠はオークストライアル・フローラSのVラップ。前後半3ハロン36秒9→34秒5のレースラップは一見、スローからの瞬発力勝負に映るものの、実際にはラスト5ハロン58秒4のハイレベルな後半一貫型ラップ。ラスト7ハロンまで視野を広げても合計が1分22秒6。本来なら好位で運んだ2、3着馬(パイオニアバイオ、ノームコア)があっさり押し切るべきラップ構成なのだが、そのシナリオを猛烈な追い込みで覆したのがサトノワルキューレ。自身のラスト7ハロン合計1分20秒8の極上ラップが示す通り、そのキャラは間違いなく類いまれなスピードを持つ持続力タイプだ。

 ちなみに、昨年の芝10ハロンGIの勝ち馬が刻んだ自身ラスト7ハロンラップ合計は大阪杯スワーヴリチャード=1分20秒0、皐月賞エポカドーロ=1分24秒0、秋華賞アーモンドアイ=1分21秒6、天皇賞・秋レイデオロ=1分19秒8、ホープフルSサートゥルナーリア=1分23秒5。レースラップをどれだけ上回ったかは順に1秒7→1秒3→1秒2→0秒8→0秒3差。この数字を見れば、サトノワルキューレのつけた1秒8差の価値がより明確になるだろう。

 幸いにして今年のメンバーにはアルアイン、ダノンプレミアム、タニノフランケルと一貫ペースを好むタイプがズラリ。雨に打たれたタフな馬場でよどみないラップを刻めば、不向きの瞬発力勝負はおのずと回避できる。展開ズバリの後門の狼。ここぞとばかりに強力GI馬たちへ襲い掛かる豪脚から、一瞬たりとも目が離せない。