【海外競馬】豪州で達成された2つの歴史的快挙

2019年03月07日 21時30分

今回の勝利で41戦35勝としたウィンクス。残り2戦で引退となる(AP)

【TPC秋山響の海外競馬解析】2日のオーストラリアでは2つの歴史的な勝利があった。

 ひとつ目は、ウィンクス(牝7=父ストリートクライ)によるGIチッピングノートンS(ランドウィック競馬場・芝1600メートル)制覇。これで同レース4連覇としたウィンクスは、通算GI勝利数が23に到達。すでに昨年3月には、GI・17勝目を挙げて、米国のジョンヘンリー(1975年生まれ)が持っていた平地におけるGI最多勝記録を更新していたが、今回はアイルランドの障害馬ハリケーンフライ(2004年生まれ)の持っていたGI・22勝という記録も塗り替え、平地・障害を問わない世界最多勝記録を樹立した。

 もうひとつは、ミスティックジャーニー(牝3=父ニーズファーザー)のGIオーストラリアンギニー(フレミントン競馬場・芝1600メートル)勝ちだ。

 ミスティックジャーニーはアダム・トリンダーという調教師が手がける馬なのだが、彼が拠点を置くのはオーストラリア本土から海を隔てて240キロほど南にあるタスマニア州(タスマニア島)。実は今回の優勝はタスマニア州調教馬にとっては初めてのGI制覇(タスマニアから本土に移籍してのGI勝ちは、近年では90年のコーフィールドCを制したシデストンなどが有名)だったのだ。タスマニア州政府もすぐさまメディアリリースを出すほどのビッグニュースとなった。

 タスマニアで生産され、1歳時にわずか1万1000豪ドル(約90万円)で購買されたミスティックジャーニー。次走は今年創設された総賞金500万豪ドル(約4億円)のジオールスターマイル(16日=フレミントン競馬場・芝1600メートル)の予定。タスマニアのシンデレラの走りに注目が集まっている。