【金鯱賞・東西記者徹底討論】香港ヴァーズ2着リスグラシューかチャレンジC圧勝エアウィンザーか

2019年03月06日 21時32分

稽古の動きも迫力満点のリスグラシュー

【金鯱賞(日曜=10日、中京芝2000メートル=1着馬に3・31大阪杯優先出走権)東西記者徹底討論】GII金鯱賞にはGI馬5頭がエントリー。「レース史上、最強のメンバーが集った」との呼び声も聞こえてくる。同じくGI馬5頭が出走した先のGII中山記念では非GI馬の勝利となったが、果たして今回は?「両刀」山口&「馼王」西谷の決断に注目だ。

 西谷哲生(大阪スポーツ):ミルコが引退ですか…。

 山口心平(東京スポーツ):競馬面では言い方に気をつけろよ。デムーロの引退と勘違いされちゃうぞ。ミルコはミルコでもクロコップのほうな。てか、何げにこの人、オレと同世代なんだよ。今の自分のゆるんだ姿と比べたら恥ずかしくなっちゃう。

 西谷:相手はガチで一流の格闘家。ボクシングをかじってた程度のなんちゃって格闘家の先輩と比べること自体、ナンセンスですよ。

 山口:うるせーよ。

 西谷:ただ、池江璃花子選手の件もそうだけど、アスリートを襲う病魔やケガというのは本当に切ないものですね。競馬も競走馬やジョッキーの無事がまずは一番です。

 山口:そうだな。すべての馬が順調にローテを消化できれば、必然的に面白いレースが多くなるわけだし。

 西谷:今週の金鯱賞なんていい例でしょう。おそらくレース史上最高の豪華メンバーですよ。

 山口:つい先日、超豪華メンバーの中山記念があったばかりなのにな。アーモンドアイを除いても、古馬戦線はなかなかの粒揃い。最近はトップ級に故障→引退という不運が少ないことがいい流れになってる。

 西谷:興行的にはうれしいけど、予想的には複雑(笑い)。消せる馬が少ないですもんね。

 山口:確かにどこからでも入れるもんなあ。まずはGI馬か、非GI馬かってことが入り口になるか。

 西谷:ボクはGI馬から。◎リスグラシューです。

 山口:GI馬といっても牡馬相手にはパンチ不足のような…。

 西谷 前走は香港ヴァーズ史上、最強メンバーを相手にクビ差の競馬ですよ。

 山口:史上最高、史上最強って、安易に使い過ぎだろ。映画の“全米ナンバーワンヒット”じゃないんだから。

 西谷:言ったもん勝ちですからね。だいたい香港遠征で6キロの馬体減にとどまったこと自体が大きな成長の証しです。若いころは関東に遠征しただけで大きく体を減らしていましたから。

 山口:オレはGI馬がこれだけいても、GI未勝利の◎エアウィンザーに魅力を感じる。

 西谷:ステップを上げながら着差も広げているのは確かにすごいですよね。完全に本格化した印象です。

 山口:もともとレースの立ち回りはうまいから開幕馬場も歓迎。その上で最近は末脚にパワフルさが増したもんな。チャレンジC圧勝はかなりのインパクトだった。もうGIを意識できるところにいるんじゃないか。

 西谷 ◎こそGI馬にしましたけど、実はボクも○エアウィンザー、▲ムイトオブリガードと非GI馬を上位に取りました。

 山口:オレは徹底、非GI組重視のスタンスで○タニノフランケル、▲サトノワルキューレだ。

 西谷:ムイトオブリガードの前走(日経新春杯=6着)は重め残りだった上に、久々の右回りも影響した感じ。休み明けばかりの実績馬に対して、使っているアドバンテージが見込めます。

 山口:タニノフランケルはだいぶ軌道に乗ってきたな。ここは単騎確実で展開の利もありそう。サトノワルキューレは逆に追い込み脚質なんだけど、フローラS勝ちの走りからスローの決め手勝負も悪くはないと思うんだよね。ローズS(6着)は進路を探しつつで脚を余した感じだったし、立て直した効果にも期待したい。

 西谷:ここまでアルアイン、ダノンプレミアム、ペルシアンナイト、モズカッチャンといったGI馬の名前が挙がりませんが…。

 山口 豪華メンバーとアオっといてスルーじゃまずいか(笑い)。ただ、それぞれに不安もあるから…。

 西谷:ダノンプレミアムは調整過程を見ていると完全復調とは言えませんよね。アルアインにしても坂路主体の調整で、絞りにくい冬場、大型馬の休み明け…。なんだかんだで崩れない馬たちなので、印は回しましたけど。

 山口:ペルシアンナイトはこれまでのキャリアを見ても叩いて変わるタイプ。これも押さえまでかな。モズカッチャンは本質的に高速上がりに不安が残るから…。

 西谷:桜花賞トライアルのフィリーズレビュー(日曜=10日、阪神芝内1400メートル=3着までに4・7桜花賞優先出走権)はアウィルアウェイに注目ですね。チグハグな競馬になった京王杯2歳Sでも、後の朝日杯FSの4着馬とハナ差の2着ですから。牝馬同士なら力は上だし、あとはスタートだけ。

 山口:オレはキュールエサクラ。新馬2着時に先着を果たしたシゲルピンクダイヤが先週のチューリップ賞で2着に好走。1400メートルがピッタリで、いかにも“本番よりここ”って感じの馬だな。