【金鯱賞】モズカッチャン陣営がスランプ説一蹴「距離二千はベストで久々でも動ける」

2019年03月05日 21時32分

一昨年のエリザベス女王杯以来の勝利を目指すモズカッチャン。年齢的な衰えはみじんもない

【金鯱賞(日曜=10日、中京芝2000メートル=1着馬に3・31大阪杯優先出走権)dodo馬券】中京開幕週メインは、1着馬に大阪杯の優先出走権が与えられるGII金鯱賞。GI馬5頭(アルアイン、ダノンプレミアム ペルシアンナイト、モズカッチャン、リスグラシュー)を中心に豪華な顔触れとなった。しかし、同じくGI馬が5頭出走した先日の中山記念を勝ったのはビッグタイトルのないウインブライト。ここも波乱の目はあるのか? 当欄は昨年5戦して未勝利のGI馬モズカッチャンの復活に期待する。

 モズカッチャンはオークス2着、秋華賞3着の後、3歳にしてエリザベス女王杯を制した。明けて4歳シーズンは3月にドバイへ遠征してシーマクラシック6着。帰国後は3戦するも、すべて未勝利だ。連覇を狙ったエリザベス女王杯は完敗の3着。続く有馬記念は4番人気の支持を集めながら直線で伸びあぐねての8着に“能力減退”の声もささやかれている。

「いつもレースで一生懸命に走ってくれるところは変わりません。年を取って気の強さはさらに、って感じですけどね」

 そんな不安説を笑顔で一蹴するのは担当の古川助手。というのも昨秋2走の敗因は明確だからだ。連覇を逃したエリザベス女王杯は、前哨戦として府中牝馬Sでひと叩きするはずだったが熱発のアクシデントで回避。ぶっつけでの参戦だった。

「もともとタフさが売りみたいなところがあって熱発はびっくりでしたが、その後の回復は早くて休んだのは数日だけ。直接的な影響はなかったと思いますが、確かに一度使っていれば、という結果だったと思います」

 新馬戦6着から3戦目で初勝利。3歳秋もローズSの7着からレースを使いつつ調子を上げてのGI勝利だった。戦績から叩き良化型の印象。ならば有馬記念の敗因は?

「距離が長かったと思います。もともと普段は我が強くてマイペース。でも、レースへ行くとスイッチの入るタイプです。有馬記念当日の独特の雰囲気の中、いつも以上に気持ちが入ったことで距離適性が如実に出てしまったのかも…」

 昨年5走の中で同助手が走りを評価するのは、ドバイ遠征から帰国初戦となった札幌記念。

「馬の雰囲気はいいし、洋芝も合いそうだと思いました。ただ、すごいメンバーでしたからね。それでタイム差なしの競馬。やっぱりすごいなと思いました」。海外遠征による後遺症で、スランプに陥ったのではないことを断言した。

「体は成長している感じだし、闘争心がなくなったなんてことは絶対にありません。今は距離も二千くらいがベストかも。中間の動きの良さ、気合乗りから久々でも動けそうな気がします」

 1週前追い切りにはオークス2着以来のコンビ復活となる和田が騎乗して状態を確認した。

「我の強さを見せる時があるので、癖を知っているジョッキーに乗ってもらえるのは心強いです」

 繊細でデリケートという多くの牝馬のイメージと違って、男勝りの激しい気性が長所というモズカッチャンに、スランプという言葉自体が当てはまるはずもない。“反撃”の2019年がいよいよ始まる。